天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

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2017年08月26日 理論

重力波

一般相対性理論などの相対論的な重力理論一般に予言される重力場の波動的振動。一般相対性理論では、重力波は物質の四重極モーメント以上の高次モーメントの時間変化から放射される横波で、 その伝播速度は光速度に等しい。プラスモード […]

2017年08月26日 理論

シャピロ遅延

一般相対性理論では空間の曲がりの効果のためにニュートン重力に比べ重力場中で電磁波の伝播速度が遅くなる。 1964年、アメリカの物理学者シャピロ(I.I. Shapiro)は、レーダーから発射された電波が太陽近傍を通過して […]

2017年08月26日 理論

磁場の凍結

電磁場と相互作用する電離したガス成分を含む流体(プラズマ)のダイナミックスを記述する電磁流体力学によれば、電気伝導度が十分に高い流体においては、流体素片を貫く磁力線が流体とともに動くようになっている。この状態のことを、磁 […]

2017年08月26日 理論

ジャイロ運動

荷電粒子が磁場に巻きつきながら移動する運動。強さ の一様磁場の場合、 この運動は磁場方向に自由に運動し、磁場と垂直な面ではcgsガウス単位系を用いると周波数 (SI単位系では)の円運動となる。 この周波数をジャイロ周波数 […]

2017年08月26日 理論

質量欠損

素粒子や核子などの基本粒子から構成される複合体の質量はもとの基本粒子の質量和より小さい。この質量差を質量欠損という。最も顕著な質量欠損は原子核反応にみられる。 原子核の質量と、それを構成する核子が自由な状態にあったときの […]

2017年08月26日 観測技術

シュミット望遠鏡

球面鏡を主鏡とし、その曲率中心においた非球面の補正板によって広視野撮像を可能とした望遠鏡。シュミットカメラと呼ぶこともある。明るい口径比と数度角にわたる視野を持ち、主にサーベイ観測のために使用される。ドイツの光学技術者シ […]

2017年08月26日 理論

自発的対称性の破れ

理論自体はある対称性を持っているが、実際に実現する状態はその対称性が保たれていない状態になることを自発的対称性の破れという。これを直観的に理解するには図のようなワイン瓶の底にぱちんこ玉を置くことを考えると良い。瓶は円い筒 […]

2017年08月26日 装置・施設・データベース

重力波検出器

一般相対性理論において予言される重力波を検出する検出器。重力波望遠鏡ということもある。特定の振動数の重力波を検出する共振型検出器と、レーザー光を直交する2方向に分けて往復させ、干渉を測るレーザー干渉計型がある。重力波の効 […]

2017年08月26日 宇宙の進化

四重極子モーメント(CMBの)

宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の温度ゆらぎの解析においては、天球面上のゆらぎを球面調和関数で展開する多重極展開が有用である。展開係数の振幅の2乗はパワースペクトルと呼ばれ、これを調べることが基本的な解析方法の一つである […]

2017年08月26日 理論

事象の地平線

時間方向に無限の未来まで行っても見えない時空の閉じた領域がある場合、その境界面を事象の地平線または事象の地平面という。イベントホライズンという英語名がそのまま用いられることも多い。 事象の地平線は未来方向に終点をもたない […]

2017年08月26日 原子・分子過程

自然放射

自発放射を参照。

2017年08月26日 理論

自己重力系

自らの重力で形状を保っている系。惑星、恒星、惑星系、連星、球状星団、銀河、銀河団などが挙げられる。銀河団は宇宙で最大の自己重力系である。系の全エネルギーは負であり、運動エネルギーと重力ポテンシャルエネルギーの間にはビリア […]

2017年08月26日 理論

自己相関

時系列信号に対して、自分自身との相関のことを指す。相関および自己相関関数を参照。

2017年08月26日 理論

自己相関関数

同一信号に対する相関関数。共通する1つの変数にしたがって変動する信号に対して、が異なると元の値からどの程度異なる値となるかを統計的に示す。対象とする信号が定常確率過程の場合、その自己相関関数は信号のパワースペクトルのフー […]

2017年08月26日 理論

自己相似解

流体力学などに現れる連続体の時間発展を記述する偏微分方程式の解のうち、時々刻々の空間的形状が相似的な形を示す解(の種類)のことを指す。時間を とし、空間変数を と表す場合、 の適当な関数 でスケール変換される空間座標  […]

2017年08月26日 理論

磁気回転不安定性

差動回転する磁化プラズマ中の不安定性であり、回転軸に対して微小変動を受けた内側と外側のプラズマの角運動量が、プラズマを貫く磁力線を介して交換されることにより成長する。この不安定性は、1959年にベリコフ(E.P. Vel […]

2017年08月26日 理論

磁気共鳴放射

磁場中で熱運動をする電子の、磁力線周りのラーモア運動によって発生する放射。太陽黒点の暗部では数千ガウスの磁場のため、サイクロトロン周波数をもつこの放射(またはその高調波)はマイクロ波帯で検出される周波数となる。黒点暗部の […]

2017年08月26日 観測技術

周波数スイッチ

スイッチング観測の1つで、電波輝線観測でよく用いられる。他のスイッチング観測が天球上の位置の違いを用いるのに対して、周波数方向での違いを用いる。アンテナは目的天体の観測点(ON点)に向けたまま、分光器の帯域幅内に収まる2 […]

2017年08月26日 原子・分子過程

磁気双極子放射

磁気双極子の振動による電磁波(光)の放出過程。電気双極子放射に比べ遷移確率が低く、磁気双極子放射による遷移は禁制線となる。磁気双極子放射による遷移の典型的な寿命(つまりアインシュタイン係数の逆数)はおおよそ秒である。これ […]

2017年08月26日 観測技術

周波数標準

一般には周波数を測る基準となるもの。周波数の逆数は周期となり時間のの基準ともなる。現在の国際標準単位ではセシウム133(Cs)が放つ超微細構造線の1つの周波数が9192631770Hzとなるように1秒を定義している。 天 […]

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