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事象の地平線

 

よみ方

じしょうのちへいせん

英 語

event horizon

説 明

時間方向に無限の未来まで行っても見えない時空の閉じた領域がある場合、その境界面を事象の地平線または事象の地平面という。イベントホライズンという英語名がそのまま用いられることも多い。
事象の地平線は未来方向に終点をもたない光の世界線でつくられる。事象の地平線が閉じた集合である場合,その内部はブラックホールとなり, 事象の地平線はその表面となる。中心から事象の地平線までの距離がシュバルツシルト半径である。
しかしこの定義からわかるように事象の地平線はブラックホール時空だけにあるものではない。たとえば時間的に有限な宇宙にも存在する。このとき一つ一つの時間的世界線に対して事象の地平線が存在する。また重力がなく平坦なミンコフスキー空間でも、一様な加速度運動をしている観測者に対して、3次元的速度が漸近的に光速度となるため事象の地平面が現れる。
2019年4月10日にイベントホライズンテレスコープが、おとめ座銀河団にある巨大楕円銀河M87の中心にあるブラックホールのシャドウ(視直径はシュバルツシルト半径の5倍程度と考えられている)を観測したと発表した。


ブラックホールに突入するカメラが見る映像。銀河系中心にあるのとほぼ同じ、太陽質量の430万倍の回転していないブラックホールに落ち込んでゆく様子をアメリカ航空宇宙局(NASA)がスーパーコンピュータを5日間動かして制作した。タイムスタンプ1:36-2:23では、画面右下に光子リングと事象の地平面に対するカメラの位置が示されている(字幕は英語)。

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2024年05月21日更新

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