天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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熱雑音 thermal noise

物質内で電子が熱運動することに起因する雑音のこと。発見者にちなんでナイキストの熱雑音やジョンソン雑音と呼ばれることもある。回路がもつ時定数の逆数より十分低い周波数では、温度 $T$ の抵抗が発生する熱雑音の単位周波数あた[…]

バイキング探査機 Viking

アメリカ航空宇宙局(NASA)が1975年に打ち上げた2組の火星探査計画。バイキング1号と2号はそれぞれ軌道船と着陸船で構成され、軌道船は火星表面の詳細な画像を取得した。1号着陸船は1976年7月20日、クリュセ平原に着[…]

背景雑音 background noise

背景光の統計誤差に起因する雑音(ノイズ)。露出時間内に検出器の1つの画素で検出された背景光の光子数の平方根に相当し、ショット雑音とも呼ばれる。背景が空の明るさの場合はスカイ雑音とも呼ばれる。これに対し、検出器の読み出し回[…]

ハイペロン核 hyperon nucleus

中性子星の最深部や宇宙の極く初期のように超高温、高密度の極限世界では、第1世代(アップ・ダウンクォーク、電子など)のみならず、第2世代(チャーム・ストレンジクォーク、ミューオンなど)、第3世代(トップ・ボトムクォーク、タ[…]

ハクラ Huchra, John Peter

ジョン・ハクラ(John Huchra; 1948-2010)はアメリカの天文学者。アメリカのニュージャージー州のジャージー市で、列車車掌の父と主婦である母の元に生まれた。1970年にマサチューセッツ工科大学で物理学を学[…]

パワーリサイクリング(光の) power recycling

レーザー干渉計では、ショット雑音が最小になるように干渉縞が暗い状態で信号の検出を行うが、このとき入射したレーザー光は光源側に反射される(図(a)参照)。ここに図(b)のように鏡を挿入し、もう一度入射光と位相を合わせて干渉[…]

開いた宇宙 open universe

空間的に無限大の大きさを持つ宇宙のことであるが、通常は、負の曲率パラメータ K = -1 を持つロバートソン-ウォーカー計量で表される宇宙のことを指すことが多い。

ブラッグ回折 Bragg diffraction

結晶のような周期的な構造を持つ物質に対して、ある波長λ の光が入射するとき、結晶面となす角度をθ として、ブラッグ(W.L. Bragg)の条件 nλ=2d sin θ(n は次数と呼ばれる正の整数、d は結晶の格子間隔[…]

プランク関数 Planck function

絶対温度 T で物質と熱平衡状態にある放射(黒体放射)のスペクトルエネルギー分布を与える関数。プランク分布とも言う。プランクの法則を参照。

プランク定数 Planck constant

量子力学の基本定数の一つで、記号 $h$ で表され $h\sim6.626\times 10^{-34}$ J s(ジュール・秒)である。量子力学の創始者の一人であるドイツの物理学者マックス・プランク(M. Planck[…]

プランク分布 Planck's Law

絶対温度 T で物質と熱平衡状態にある放射(黒体放射)のスペクトルエネルギー分布。プランク関数とも言う。プランクの法則を参照。

星 star

日本語の「星」という語は一般社会でも天文学でも、使う人の立場や使われる文脈によって意味が異なるため、その使用や解釈には注意が必要である。特に、一般社会と天文学では異なる意味で使われることが多い。天文学では宇宙に存在する物[…]

マクスウェル方程式 Maxwell equations

電磁気学における電磁場とその源である電荷、電流との関係を規定する方程式系。CGSガウス単位系で電荷と電流以外は存在しない自由空間では次のように書ける。 ここで $\boldsymbol{E}$ は電場[…]

マクスウェル-ボルツマン分布 Maxwell-Boltzmann distribution

古典力学に従う理想気体の熱平衡状態での分子の確率分布。マクスウェル分布ともいう。温度 $T$ の場合、質量が $m$ で速度が $(u, v, w)$ の分子は、 に比例して存在することを記述している。ここで $[…]

水チェレンコフ検出器 water Cherenkov detector

水中で荷電粒子が放出するチェレンコフ光を光電子増倍管などの光センサーでとらえる粒子検出器。水の屈折率は波長400 nmの光に対し1.34であるため、水中をほぼ光速で走る荷電粒子からは半頂角 cos-1(1/1.34)=4[…]

読み出し雑音 readout noise

積分型の検出器システムに固有の雑音(ノイズ)。積分型の検出器では、光子によって生成された電荷をコンデンサに蓄積し、その 蓄積前後の電圧変化を測定するが、電圧を読み出す際に検出器や電子回路に由来する電気的な雑音が避けられな[…]

ラブルパイル rubble pile

岩塊の集積により天体が構成されるというモデル。小惑星帯に存在する小惑星では、軌道要素が似た族に所属する小惑星が多い。同じ族に含まれる小惑星は、比較的大きな母天体が衝突で破壊を受けて生成されたと考えられる。このとき、破片そ[…]

流星群 meteor shower

特定の日時に流星の数が増えるものを流星群と呼ぶ。流星群は、彗星や小惑星から放出された流星物質がほぼ同じ軌道上に広がっているところを地球が通過するときに発生する。以前は、彗星軌道上に流星物質が集中してダストトレイルを形成し[…]

量子雑音 quantum noise

量子力学的な起源で発生する物理量のゆらぎ(雑音)を、量子雑音と呼ぶ。このうち、入射光子数や半導体検出器中の電子数のゆらぎに起因するものは、特にショット雑音と呼ばれる。電波天文学で広く使われているヘテロダイン受信機のように[…]

レンズ状銀河 lenticular galaxy

ハッブル系列において楕円銀河と渦巻銀河の中間に位置する銀河。楕円銀河よりずっと扁平だが、渦巻腕を持たない。研究者の間では分類記号に由来するS0(エスゼロ)銀河と呼ばれることが多い。 ハッブル分類の当初は仮想的なタイプと[…]