オーロラ
よみ方
おーろら
英 語
aurora
説 明
惑星の極域に見られる大気の発光現象。惑星磁気圏中のプラズマ粒子が、磁力線に沿って惑星に降下して大気粒子と衝突すると、大気粒子を励起し、励起状態から戻るときに発光する。降下粒子と大気粒子(原子、分子、イオン)の種類によってX線から赤外線までさまざまな波長域の光が放出される。地球の可視光のオーロラは主に電子の降下による発光で、酸素原子による赤色(630nm)、緑色(558nm)のオーロラが卓越している。通常は惑星の磁極を取り囲むリング状に発生するため、オーロラオーバルと呼ばれる。
地球以外でも、木星、土星、天王星、海王星などにオーロラは観察されており、大気と固有磁場を保有する惑星では普遍的な現象である。木星では、太陽系最大の磁気圏中にイオという粒子源があるため、広い波長にわたりさまざまなオーロラ発光が観測されている。太陽系外惑星でも磁場と大気を持つ天体であれば、オーロラは存在する可能性が高い。固有磁場のない火星では、オーロラは存在しないと考えられていた。マーズエキスプレス探査機は、火星の残留磁場による紫外線のオーロラを発見した。
2021年06月29日更新
この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。
受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。