縮退圧
よみ方
しゅくたいあつ
英 語
degeneracy pressure
説 明
ある温度と密度を持つフェルミ粒子の集団において、粒子の運動エネルギー分布が、エネルギーの低い量子状態から順に埋まった分布となっていることを(完全)縮退という。この縮退が生む圧力が縮退圧である。
スピン角運動量の大きさであるスピン量子数
縮退圧は温度に依存せず、密度のみによって決まる。赤色巨星の中心核や白色矮星では電子が縮退状態になっており(電子縮退)、電子の縮退圧が自己重力に抗して星を支えている。電子の縮退圧で支えられる白色矮星の質量の上限がチャンドラセカール限界質量である。また中性子星では、中性子の縮退圧が星の重力を支える要因となっている。高密度星も参照。
2025年01月27日更新
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