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ユークリッド衛星

 

よみ方

ゆーくりっどえいせい

英 語

Euclid Satellite

説 明

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)が中型計画(M-class)の 1機として2022年に打ち上げを予定しているサーベイ観測用の衛星。口径1.2 mの望遠鏡で0.53 平方度の視野を可視光(550-900 nm)と近赤外線(900-2000 nm)でカバーする。分解能は可視光で0.1秒角、近赤外で0.3秒角である。撮像機能とグリズムによる低分散分光機能を持つ。広視野赤外線サーベイ望遠鏡WFIRSTと同じく、ラグランジュ点L2で観測を行う。ダークエネルギーの性質の解明を主目的として、ワイドサーベイ(15000 平方度)とディープサーベイ(40平方度)を行う計画である。すばる望遠鏡でこのサーベイに協力することが検討されている。
ホームページ: https://www.euclid-ec.org/

2020年11月07日更新

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    関連画像

    Euclid衛星の想像図。(クレジット:ESA)
    https://www.euclid-ec.org/