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白色矮星

高

よみ方

はくしょくわいせい

英 語

white dwarf

説 明

恒星の進化において、中小質量星が外層を失った後の段階にある星。赤色巨星に進化し、ヘリウム燃焼段階を経た中小質量星は、水素の豊富な外層を質量放出によって失い、電子の縮退圧で支えられた中心核(コア)だけからなる天体となる。核融合によってエネルギーが新たに生み出されないため、白色矮星は時間とともに低温、低光度になっていく。典型的な直径は地球程度で、質量は0.6太陽質量程度である。中心核の外側に、電子縮退の弱いヘリウム層および水素層があり、水素のバルマー線の見えるDA型、中性ヘリウムの強いDB型などがある。質量の上限は1.45太陽質量であり(チャンドラセカール限界質量)、伴星からの物質の流入によってこれを超えると高密度のために温度が低くても様々な核反応が起こる。中心付近に炭素が含まれていると炭素フラッシュが起こり、Ⅰa型超新星となる。炭素がなく、O、Ne、Mg等からなる場合には、電子捕獲が進み、白色矮星はつぶれて中性子星になる。

2019年09月13日更新

関連画像

代表的な白色矮星シリウスB。図中の矢印の先。
ハッブル宇宙望遠鏡で撮像(クレジット:NASA)https://www.nasa.gov/multimedia/imagegallery/image_feature_468.html
HR図上の白色矮星の位置。大脇直明他「天文資料集」(東京大学出版会、1989年)の原図をもとに制作。