天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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2017年08月26日 装置・施設・データベース

成層圏赤外線天文台

有効口径2.5 mの望遠鏡をジャンボジェット改造機B747SPの後部側面に搭載した天文台。 アメリカ航空宇宙局(NASA)とドイツ航空宇宙センター(DLR)に より、カイパー飛行機搭載天文台の後継機として開発された。 2 […]

2017年08月26日 星間物質と星形成

星間塵

星間ダストを参照。

2017年08月26日 観測天文学

星間偏光

光学的に非球対称の構造を持つ星間ダストが何らかの原因で整列しているために、星間空間を伝搬する電磁波が偏光面に依存して選択減光を受けて生じる偏光現象のこと。 星間ダストを整列させる原因としては星間磁場の効果が最も有力である […]

2017年08月26日 観測天文学

星間磁場

星間空間に存在している磁場を指す言葉。その強度は中性水素の波長21cmの輝線(HⅠ輝線)のゼーマン効果などで測ることができる。磁場ベクトルの方向については、磁力線によって整列した星間ダストによる吸収や放出光の偏光を観測す […]

2017年08月26日 星間物質と星形成

星団

互いの重力によりまとまった構造を持つ星の集団。 星の数の空間密度が低く、まばらな集団となったものは散開星団(open cluster)と呼ばれ、年齢が数十億年程度以下の若い星が多い。 大きな分子雲から星団が形成されると考 […]

2017年08月26日 星間物質と星形成

星周円盤

星の周りに存在する、ガスを主成分とする円盤のこと。若い星の周りに存在するガスを主成分とする星周円盤は、惑星形成の現場という意味を込めて、原始惑星系円盤と呼ばれる。恒星の周りに存在しガス成分をほとんど含まず固体微粒子を主成 […]

2017年08月26日 星間物質と星形成

星周塵

星周ダストを参照。

2017年08月26日 星間物質と星形成

星周ダスト

進化した星がその一生を終えるまでに星風として放出した物質から作られる固体微粒子(ダスト)が星の周りに溜まっているもの。星の近傍を離れて星間空間に漂うようになると星間ダストと呼ばれるようになり、銀河の中での物質循環と進化を […]

2017年08月26日 星間物質と星形成

星周物質

星の近傍に存在している物質のこと。物質とその分布する星の周りの空間を含めて言う場合には星周外層あるいは星周エンベロープと呼ばれる。 星生成過程に関する文脈では、星生成の現場となる分子雲コアの中で星が誕生した後も星に降着せ […]

2017年08月26日 観測技術

ゼロデュワ

ドイツのショット社が開発したゼロ膨張ガラスセラミック複合素材の光学材料の名称。常温での熱膨張率は、ガラス成分とセラミック結晶成分の比率を制御することにより ±20 ppb K-1(温度が1度変化しても1億分の2)以下にす […]

2017年08月26日 銀河・銀河団

セイファート銀河

活動銀河核を持つ銀河の一種で、1943年にセイファート(C. Seyfert)によって発見された。明るい核と、通常の銀河とは明らかに異なるスペクトルを持つ。セイファート銀河のスペクトルは、可視光から紫外線にわたる青い連続 […]

2017年08月26日 その他

全地球測位システム

米国によって運用されている衛星測位システム。英語ではGlobal Positioning System、略してGPSと呼ばれる。約30個のGPS衛星が打ち上げられており、同時に4機のGPS衛星からの電波を受信すると、自分 […]

2017年08月26日 観測技術

赤道儀

望遠鏡の架台の一種。赤道儀は、1軸を地球の自転軸に平行に設定する。この軸を極軸と呼ぶ。極軸に垂直なもう一方の軸を赤緯軸と呼ぶ。赤道儀では、天体の日周運動の速度(すなわち地球の自転速度に等しい逆向き速度)で極軸周りに鏡筒を […]

2017年08月26日 観測技術

積分球

一様な明るさの面光源を作り出す装置。球体の内側に散乱性の高い白い塗料(硫酸バリウム(BaSO4)やフッ素系樹脂など)を塗布した構造をしており、球体に開けた小さな穴の一つが光源の入射ポート(窓)、もう一つが観測装置への出射 […]

2017年08月26日 観測天文学

赤方偏移サーベイ

銀河系(天の川銀河)外の天体(通常は銀河)で一定の条件を満たすものをくまなく分光観測してその赤方偏移を測るサーベイ観測。赤方偏移(後退速度)からは距離が求められるので、赤経、赤緯(赤道座標系)の情報と合わせて天体の3次元 […]

2017年08月26日 銀河・銀河団

青色コンパクト矮小銀河

矮小不規則銀河の一種。BCDと省略されることもある。大きさは数キロパーセク(数kpc=1万光年)程度と小さいが、矮小銀河としては例外的に表面輝度が高い。ガスを豊富に持ち、活発な星生成活動をしている。重元素量は通常の不規則 […]

2017年08月26日 観測天文学

セルシック則

セルシック(J.L. S'ersic)によって1963年に提案され、1968年のアトラスで広く知られるようになった銀河の表面輝度プロファイルを記述する近似式。 $I$ を表面輝度、 $r$ を半径、$n$ を集中度を表現 […]

2017年08月26日 観測技術

静圧軸受け

軸受けの受け側と軸側との間に液体を挟むことで、受け側と軸側とが直接触れ合わないようにした軸受けを指す。液体としては粘性の低いオイルが用いられる。オイルは、静圧軸受けの受け側(パッド)に常に一定の圧力で供給され、パッド周囲 […]

2017年08月26日 天文学史

占星術

人の性格や運勢、国家の運命などを、太陽や月や星などの位置や動きと関連づける占いの一種。科学的な根拠は見いだされていない。古代バビロニアが発祥とされているが、その後ヨーロッパ、インド、および中国などアジア諸国に広まって、西 […]

2017年08月26日 観測天文学

選択天域

カプタイン(J. Kapteyn)が1906年に、銀河系(天の川銀河)(当時は宇宙そのものと考えられていた)の形と大きさを決めることを目的として提唱した計画で示された、全天に分布する206個の天域。Selected Ar […]


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関連画像

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選択天域(Selected Area: SA)の分布図(北天)。天の北極(SA1)から天の赤道(SA92-SA115)まで、赤緯15度毎、赤経方向は各赤緯帯でほぼ等間隔に分布している。天の川の輪郭はLynds (1963)で描かれたもの。SAは8-9等星を中心とする正方形領域で、星の数を考慮してその一辺は、銀緯の絶対値が90度から40度まで、40度から20度まで、20度以下で、それぞれ、80分角、60分角、40分角となっている。
出典 Lynds, B. T., 1963, 'The Plan of Selected Areas', Astronomical Society of the Pacific Leaflets, Vol. 9, No. 412, p.89
カプタイン宇宙。円盤状の銀河系の断面図。恒星の密度の等しいところを楕円で近似している。縦のx軸が円盤に垂直な方向で、y軸が円盤の赤道面でそれに垂直な方向。ローマ数字はそれぞれの楕円を示し、ある単位で表した星の密度が右に示されている。太陽は中心からやや右上のSのついた円の位置にある。
出典 岡村定矩『銀河系と銀河宇宙』(東京大学出版会)
原図 Kapteyn, J. C., 1922, Astrophysical Journal, 55, 302