天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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中心分子雲帯 central molecular zone(CMZ)

天の川銀河の中心付近にある分子ガス雲の複合体。英語の頭文字からCMZ(しーえむぜっと)と呼ぶことも多い。銀河面に沿って、中心から半径200~300パーセク(200~300 pc=1000光年)程度の範囲に数十pcの厚さで[…]

中性子 neutron

陽子とともに原子核を構成する電気的に中性の粒子。中性子と陽子を合わせて核子ということがある。質量は約1.675×10-27 kgで陽子よりわずかに大きい。中性子は原子核中では安定であるが、自由な中性子は平均寿命約15分で[…]

中性子星 neutron star

原子から構成される通常の恒星と異なり、中性子を主成分とする天体。 中性子星は、約 8$M_{\odot}$ 以上($M_{\odot}$ は太陽質量)の重い恒星が進化の最終段階で起こす超新星爆発の残骸として中心にで[…]

中性子星連星 neutron star binary

中性子星を含む連星系。両方の星が中性子星である二重中性子星連星も含むほか、片方が中性子星であって、もう一方がブラックホール、白色矮星、あるいは通常の恒星である連星を含む、幅広い連星系に対して用いられる。X線連星系も参照。

中性子捕獲 neutron capture

原子核が1個または複数の中性子を捕獲して、より重い原子核に変わる反応。熱核融合反応では作ることができない鉄より重い元素(超重核)は、恒星の内部のs過程や、重力崩壊型超新星爆発の際のr過程と呼ばれる中性子捕獲反応で合成され[…]

中性子捕獲元素 neutron capture elements

鉄より重く、中性子捕獲とベータ崩壊の繰り返しにより形成される元素。中性子捕獲元素の形成過程にr過程とs過程の2種類がある。中性子捕獲がベータ崩壊に比べ速く(rapid)進行するのがr過程、遅く(slow)進行するのがs過[…]

中性鉄K𝛂線 K alpha line of neutral iron

まったく電離していない電気的に中性の鉄原子1個には26個の電子があるが、そのうち、最も原子核に近く最もエネルギー準位が低い電子軌道をK殻、次に近い2番目にエネルギー準位が低い電子軌道をL殻と呼ぶ。K殻には電子が2個まで、[…]

直線分子 linear molecule

原子が串刺しの団子のように直線上に並んでできている分子。2原子分子は全て該当するし、原子3個以上で構成されている分子にも直線上に並んだものが多数ある。星間空間にある星間分子としては、一酸化炭素 CO や一酸化ケイ素 Si[…]

強い相互作用 strong interaction

強い力を参照。

強い力 strong force

素粒子論におけるゲージ粒子である8種のグルーオンが媒介するクォーク同士を結合させる力で、強い相互作用とも呼ばれる。代表的な例は核子間に働く核力であり、湯川秀樹の中間子理論により実態が解明された。素粒子(基本粒子)は物質を[…]

データベース天文学 database astronomy

さまざまな形式で保管され公開されている天文データベースやデータアーカイブを利用して行う天文学研究を指す。仮想天文台も参照。

ディザリング dithering

撮像観測において少しずつ撮像視野(写野)を変えながら撮像するテクニック。主に2つの目的に利用される。 一つは検出器の感度むらや光学系のけられを補正するフラット補正のための補正データ(フラットフィールド)を取得するためで[…]

デイビッドダンラップ天文台 David Dunlap Observatory(DDO)

カナダのトロント郊外リッチモンドヒルにある天文台。デイビッド・ダンラップの遺志によるトロント大学への寄附をもとに、グラブパーソンズ社製の74インチ(188 cm)望遠鏡を擁して1935年に開設された。当時この望遠鏡はウィ[…]

電子 electron

レプトン族と呼ばれる素粒子の一種で負の電荷の単位となる基本粒子。陽子、中性子とともに原子を構成する。質量は約9.10×10-31 kg。素粒子はスピンが半整数のフェルミ統計に従うフェルミ粒子(フェルミオン)と整数のボーズ[…]

電磁気力 electromagnetic force

自然界の四つの力のうち荷電粒子間に働く力。電磁相互作用ともいう。 電磁波の放射やクーロン力もその一つである。この力を媒介する粒子が光子である。

電子散乱不透明度 electron scattering opacity

自由電子によるトムソン散乱に起因する不透明度のこと。ロスランド平均不透明度を参照。

電磁シャワー electromagnetic shower

高エネルギーのガンマ線、電子または陽電子が物質中で引き起こすカスケードシャワー(粒子の増殖現象)。ガンマ線による電子-陽電子対生成と、電子-陽電子の制動放射という電磁相互作用の繰り返しで粒子数が増大し、粒子の平均エネルギ[…]

電子縮退 electron degeneracy

高密度の電離ガスにおいて、電子の運動エネルギー分布が、エネルギーの低い状態から許容される最も高い状態まですべて埋まった分布となっていること。量子力学の不確定性原理により、ある大きさのエネルギー(運動量)以下の運動の状態の[…]

電子-正孔対 electron-hole pair

半導体(または絶縁体)において、価電子帯の電子が不足した状態(相対的に正の電荷をもっているように見える)を正孔(hole)というが、光子や荷電粒子により価電子がエネルギーを得ると正孔が生じ、自由電子と正孔の対(電子-正孔[…]

電磁相互作用 electromagnetic interaction

電磁気力を参照。