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燃焼　burning

天文学で恒星の内部で起きる核融合反応（熱核融合反応）のことを指す言葉。核燃焼ともいう。核融合反応に対応する英語はnuclear fusion reactionだが、恒星の内部で起きる核融合反応に対しては天文学分野では慣例[…]

日時計で目盛りに影を落として時刻を示すための部品。棒や三角形の板などがよく用いられる。

複数のバイモルフピエゾ素子に正負の駆動電圧を印加することにより、鏡面を局所的に凹凸させる可変形鏡。波面曲率センサーとのマッチングが良い。補償光学、波面センサーも参照。

原子核（陽子）の核スピンの向きが反平行の状態の水素分子をパラ水素と呼ぶ。一方、揃っているものはオルソ水素と呼ばれる。

初期の宇宙では、光子とバリオン（通常の物質）が相互作用（トムソン散乱）で強く結合しており一つの流体として振る舞う。この光子バリオン流体は圧力を持つため、空間的な密度ゆらぎ（粗密）があると、それは音波振動となって空間を伝わ[…]

天体写真の画像上の直交座標 $(x, y)$ から天球上の赤道座標 $(\alpha, \delta)$ を求める際、直接両者の関係を考えず、$(x, y)\to(\xi, \eta)\to(\alpha, \delta[…]

ビリアル定理を基にして、天体の運動エネルギーから求められる質量のこと。ビリアル定理によれば有限の空間内を運動する多粒子系が（熱）力学平衡状態にあるとき、そのポテンシャルエネルギーは運動エネルギーの2倍となる。運動エネルギ[…]

有限の範囲を運動する多粒子系においてポテンシャルエネルギーが座標の同次関数であるとき、定常状態において成り立つ運動エネルギー $K$ とポテンシャルエネルギー $W$ の関係。ポテンシャルがすべての粒子の位置座標 $(x[…]

通常の太陽系外惑星とは異なり、恒星のまわりを周回しておらず孤立して存在する、質量が約13木星質量以下の（重水素の核融合が起きない）天体。自由浮遊惑星あるいは、質量に基づく定義から惑星質量天体と呼ばれることもある。英語では[…]

イギリスの天文学者（1693-1762）。光行差の発見者。オックスフォード大学をでて天文学を研究し、地動説で期待される恒星の年周視差を測ろうと、天頂を通過するりゅう座ガンマ星の観測をしていて、地球の軌道運動による光行差を[…]

太陽コロナ中に存在する5000-10000 Kのプラズマ。皆既日食時には、水素のHα線を強く放射して赤く見えるため紅炎とも呼ばれる。太陽面上で観測されると、暗い筋状の構造として見えるためダークフィラメントと呼ばれる。プロ[…]

核図表で安定核（宇宙年齢よりも十分大きな半減期をもつ核種と考えてよい）が並ぶ曲線のこと。ベータ安定の谷とも呼ばれる。

漸近巨星分枝星にみられる暴走的なヘリウムの殻燃焼。熱パルスともいう。漸近巨星分枝星では炭素と酸素の縮退コアの周囲にヘリウム層が形成され、そのさらに外側の水素殻燃焼の結果としてヘリウム層の質量は次第に増加する。このヘリウム[…]

暴走的なヘリウム燃焼（燃焼を参照）。主系列星のような恒星内部での核燃焼の安定性は、核燃焼が活発になると星が膨張して温度が下がり、核燃焼が抑えられることにより保たれている。ところが、小質量星（太陽質量の2倍程度以下）が主系[…]

速度分散がゼロの天体の集団が、お互いの重力で自由落下（重力収縮）して崩壊するのにかかる時間のこと。自由落下時間ともいう。ある銀河が距離 R だけ離れた質量 M の銀河集団に引きつけられて落下する場合を考えると、その加[…]

もともと放射性のない同位体（核種を参照）が、放射線を浴びることによって放射性同位元素となること。人工衛星の軌道上では、検出器を構成する元素が宇宙線や太陽フレア粒子との核反応により放射化し、検出器の雑音を変化させる原因とな[…]

その核種に特有のある寿命で自発的に放射線を放出して別の核種に変化する元素。この変化を放射性崩壊あるいは壊変といい、もとの元素を親元素、壊変後の元素を娘元素という。親元素が放射性崩壊して存在量が半分になるまでの時間を半減期[…]

ある核種（原子番号と質量数で区別される原子核の種類）が、自発的に放射線を放出（または核外の電子を吸収）して、別の核種に転換したり、エネルギー準位が変化すること。壊変ともいう。放出する放射線の種類によりアルファ崩壊、ベータ[…]

正の電荷の単位となる粒子で中性子とともに原子核の構成要素。陽子と中性子を合わせて核子ということがある。質量は中性子より僅かに軽い約1.673×10-27 kg。陽子と中性子は電荷の違い以外は、その性質がよく似ているので核[…]

天文学では、星の距離を求める手法を一般的に「視差」と呼ぶ慣習がある。実視連星では何らかの方法で星の質量が推定できれば、公転周期からケプラーの法則（第3法則）を用いて軌道長半径が求められる。この値と、天球上での見かけの長半[…]