天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

ニュートリノ天文学

高

よみ方

にゅーとりのてんもんがく

英 語

neutrino astronomy

説 明

天体から飛来するニュートリノを観測することにより天体現象の解明を行う天文学。1964年デイビス(R. Davis Jr.)らは太陽ニュートリノの検出に成功し(ホームステイク実験)、1987年小柴昌俊東大教授らはカミオカンデ実験装置を用いて大マゼラン銀河で起こった超新星爆発SN1987Aからのニュートリノバーストを観測した。これらニュートリノ天文学を開拓した業績により両者は2002年のノーベル物理学賞を受賞した。現在ではより大型のスーパーカミオカンデアイスキューブ実験などにより観測が行われている。

2026年07月29日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    カミオカンデによるSN1987Aからのニュートリノの検出記録。横軸は時間(単位は分)、縦軸は光を検出した光電子増倍管の数(荷電粒子のエネルギーにほぼ比例する)。7時35分過ぎの高エネルギー事象(11個)がSN1987Aから届いたニュートリノによるもの。
    出典:縣秀彦著、岡村定矩監修『ビジュアル天文学史』(緑書房)
    原図は Hirata et al. 1988, Phys. Rev. D., 38, 448.