キーナン,フィリップ
よみ方
きーなん,ふぃりっぷ
英 語
Keenan, Philip
説 明
キーナン(Philip Childs Keenan;1908-2000)は恒星スペクトルの二次元分類MK法で知られるアメリカの天文学者。1943年、モルガンやケルマンと一緒に「An Atlas of Stellar Spectra with an Outline of Spectral Classification」を出版し、ここで恒星の温度系列に対応するO、B、A、F、G、K、Mというスペクトル分類に加えて、光度を表わすⅠa、Ⅰb、Ⅱ、……などの光度階級を導入し、温度と光度で分類する現在の二次元分類法(MK分類)を確立した。このMK分類は、1973年にモルガンとキーナンによってさらに改訂されている。
二人の共同研究では、キーナンは太陽よりも温度の低い星を、モルガンは温度の高い星を研究の対象としていた。キーナンは、最初のアリゾナ大学学部生の時の論文発表(1929年)から70年後の1999年に最後の論文を発表しており、非常に息の長い研究者であった。
参考 https://astro.uchicago.edu/alumni/philip-c-keenan-1932.php
2021年03月18日更新
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