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MK分類

高

よみ方

えむけーぶんるい

英 語

MK classification

説 明

現在最も広く用いられている星のスペクトル分類法。1900年代初頭に提唱されたハーバード分類(星の表面温度の高い順にO, B, A, F, G, K, Mの型に分類しさらにその中を0-9に細分)と、1940年代にヤーキス天文台のモルガン(William Morgan)、キーナン(Philip Keenan)、ケルマン(Edith Kellman)よって導入された光度階級(絶対等級の明るい順にローマ数字のIからVIIに分類)を組み合わせたもの。A0V, K5III, M2IIなどのように表す。スペクトル型(星の)も参照。

2021年10月20日更新

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    * 星のスペクトル型の分類系列(ハーバード分類)
    安藤裕康「星の明るさと色」、シリーズ現代天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.1節 図1.1(日本評論社)を改変。
    MK分類の図1
    ハーバード分類型。(出典: 粟野諭美・田島由起子・田鍋和仁・乗本祐慈・福江 純 共著『マルチメディア 宇宙スペクトル博物館<可視光編>天空からの虹色の便り』裳華房)。
    https://www.shokabo.co.jp/sp_opt/star/list/csp_s.jpg
    MK分類の図2
    * HR図で見た星の光度階級。大脇他著「天文資料集」(東京大学出版会)の図を元に製作