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銀河合体

 

よみ方

ぎんががったい

英 語

galaxy merging

説 明

2つ以上の銀河が重力によって合体して1つの銀河になること。銀河合体はどの時代の宇宙においても観測されるありふれた現象であるとともに、銀河進化において本質的役割を担う過程でもある。なぜなら、標準的な構造形成モデルである階層的集団化モデルは、軽い銀河が合体を繰り返して重い銀河に成長すると予想するからである。重い銀河同士による激しい銀河合体は、銀河群のような銀河集団でよく見られる。ガスの豊富な渦巻銀河同士が合体すると、(合体のしかたにもよるが)ガスが圧縮されて爆発的星生成を起こし、最終的には楕円銀河になるという予測がある。銀河間相互作用や銀河合体は銀河中心核の活動現象(活動銀河)の引き金になることもある。
なお、銀河団内部のような銀河の相対速度が高い場所では、銀河はいったん衝突しても再び離れてしまって合体できないこともある。平穏に見える銀河でも合体は起きている。たとえば天の川銀河銀河系)には周囲から矮小銀河が絶えず落下してきていることがわかっている。銀河系は、このような穏やかな銀河合体を繰り返して成長してきたと考えられている。形態をはじめとした銀河の性質は、その銀河が経験してきた合体の内容に強く影響される。合体直後でその痕跡が見える銀河をマージャー(合体銀河)と呼ぶ。
相互作用銀河も参照。


[IFSV2017] 天の川銀河とアンドロメダ銀河の衝突シミュレーション

https://youtu.be/q99XejmflVU

2020年06月08日更新

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    関連画像

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    衝突してまさに合体寸前の銀河NGC2623
    https://apod.nasa.gov/apod/ap121019.html
    Image Credit: Hubble Legacy Archive, ESA, NASA; Processing - Martin Pugh