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アープ, ホールトン

 

よみ方

あーぷ、ほーるとん

英 語

Arp, Halton

説 明

ホールトン・アープ(Halton Christian Arp;1927-2013 )はアメリカの天文学者。ニューヨークに生まれ、1949年にハーバード大学を卒業、1953年にカリフォルニア工科大学からPh.Dを取得。銀河、特に特異銀河の分類ならびにクェーサーの大きな赤方偏移は遠方にあるためではないという主張で知られている。1966年、『アープ・アトラス』(Atlas of Peculiar Galaxies)を発表。環状のものや、二つ以上が相互作用しているような変形した銀河など338例を集めた。クェーサーの近傍に通常の銀河がしばしば見られることから、クェーサーは必ずしも遠方の天体ではなく、通常の銀河との力学的作用で高速運動をするようになったものという独特の説(1998年にSeeing Red: Redshifts, Cosmology and Academic Scienceを出版)を唱えたが、ビッグバン宇宙論と抵触することから、否定的見方をする人が多い。ウィルソン山天文台およびパロマー天文台で29年に及ぶ研究生活を送った後、ドイツのマックス・プランク研究所に所属、2013年12月にミュンヘンにて86歳で永眠。
アープの公式ホームページ: http://www.haltonarp.com/
New York Timesの追悼記事: https://www.nytimes.com/2014/01/07/science/space/halton-c-arp-astronomer-who-challenged-big-bang-theory-dies-at-86.html

 

 

2020年12月16日更新

関連画像

ホールトン・アープ 2000年10月撮影

出典 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Halton-arp-adjusted.jpg