ウィルソン山天文台
よみ方
うぃるそんさんてんもんだい
英 語
Mount Wilson Observatory
説 明
アメリカのカリフォルニア州のパサデナ郊外にある標高約1700 mのウィルソン山頂にある天文台。1904年にヘール(G.E. Hale)がカーネギー財団(Carnegie Institution of Washington)から資金を受けて開設した。1908年に完成した60インチ(1.5 m)望遠鏡、1917年に完成した100インチ(2.5 m)のフッカー望遠鏡のほか、3台の太陽望遠鏡とCHARAと呼ばれる干渉計などがある。フッカー望遠鏡は、1948年にパロマー天文台に200インチのヘール望遠鏡ができるまで世界最大の望遠鏡であり、主にこの望遠鏡による観測データからハッブル(E. Hubble)が宇宙膨張を発見したことでも有名である。2009年9月に山火事が迫り消失の危機に遭遇したが、消防隊の活躍で難を逃れた。1986年以来天文台の運用は、カーネギー財団によって行われており、先端的な天文学研究のほかパブリックアウトリーチ活動にも力を注いでいる。
ホームページ:http://www.mtwilson.edu/
2019年10月04日更新
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