天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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宇宙組成比 cosmic abundance

現在の宇宙に存在する元素の原子数の比は場所により異なるが、平均的な値を宇宙組成比と呼ぶ。最もよくわかっているのは太陽系の組成比で、太陽 光球面のスペクトル分析や地球に落下した隕石の化学分析など直接的なデータから得られる。[…]

核宇宙年代学 nucleocosmochronology

宇宙年齢に匹敵するほど長い半減期を持つ放射性元素を核時計として用い、古い世代の星における元素組成から宇宙・銀河・恒星などさまざまな天体の進化史を研究する学問分野。トリウム232(232Th; 半減期140.5億年)やウラ[…]

元期 epoch

天体の天球上の位置を示す時刻をいう。天球座標系自体が時間変化することを想定したものと、天体自体が同一の天球座標系に対して移動すること(固有運動)を想定する場合とがある。前者は、分点とも呼ばれ、地球の歳差や章動などによって[…]

再結合期 recombination epoch

宇宙の初期には温度が高かったため、ほぼすべての原子は電離している。原子核と電子は結合してもすぐに高エネルギーの光子により分解されてしまうからである。宇宙膨張により宇宙の温度が低下すると、高エネルギーを持つ光子の数が減り、[…]

双極分子流 bipolar molecular outflow

生まれたての若い星からほぼ反対向き(南極方向と北極方向)に放出される分子ガスの高速の流れ。単に、分子流とも呼ばれる。電波領域の分子輝線により観測され、速度は100 km/sを越すものもある。理論的には、形成途中の原始星近[…]

炭素鎖分子 carbon chain molecule

複数の炭素原子が直線状に連なった「炭素鎖分子」は、星間分子の分光で発見された宇宙に特有の分子種族である。野辺山宇宙電波観測所の45 m宇宙電波望遠鏡の分光装置や最近ではアルマ望遠鏡の電波分光計による観測的研究で大量のスペ[…]

直線分子 linear molecule

原子が串刺しの団子のように直線上に並んでできている分子。2原子分子は全て該当するし、原子3個以上で構成されている分子にも直線上に並んだものが多数ある。星間空間にある星間分子としては、一酸化炭素 CO や一酸化ケイ素 Si[…]

等時線 isochrone

星団のように多数の恒星が同時に生まれた集団で、誕生後のある特定の時刻に、さまざまな質量の恒星がHR図上に存在する位置をつないだ線。質量の異なる星の進化の違いを反映する。等時曲線ともいう。誕生当初は零歳主系列に並んでいた星[…]

等年齢線 isochrone

等時線を参照。

光化学反応 photochemical reaction

光エネルギーによって促進される化学反応。分子が光エネルギーを吸収した結果、電子が励起されて励起状態になり、分子間の反応が促進される。太陽系内では、地球大気でのオゾン生成や、タイタン大気中でのエタンや有機分子生成などが光化[…]

物質優勢期(宇宙の) matter dominant epoch(of the universe)

宇宙の支配的なエネルギー成分が物質成分となっている時期のこと。質量密度に比べて圧力の無視できる物質成分のエネルギー密度は、宇宙膨張に対してスケール因子の3乗に逆比例して減少する。これに対し、大きな圧力を持つ放射成分のエネ[…]

放射優勢期 radiation dominant epoch

宇宙の支配的なエネルギー成分が放射成分となっている時期のこと。物質優勢期(宇宙の)を参照。

マイクロチャンネルプレート microchannel plate

電子などの荷電粒子や紫外線、X線検出器の一種で、内径 10-100 μm、長さ2 mm程度の鉛ガラスの細管を多数束ねて平板上にし、両端に1 kV程度の電圧をかけた装置。穴に電子が入射すると、電圧で加速されて管壁にぶつかり[…]

モノクロメーター monochrometer

分光器の一種で、分散型分光器の像面にスリットを置いて狭い波長範囲の光(monochromatic light: 単色光)を取り出す装置。一般には分散素子の角度を変えることにより取り出す波長は可変となっている。ハロゲンラン[…]

ロションプリズム Rochon prism

偏光プリズムの一種。ウォラストンプリズムを参照。

ロッシュ限界 Roche limit

潮汐半径と同じ。衛星に働く惑星重力の強さが、惑星に近い側(または遠い側)の衛星表面と衛星中心とで異なり(潮汐を参照)、このことが原因で衛星に働く力を潮汐力と呼ぶ。衛星が惑星の十分近傍を公転している場合、潮汐力が衛星の自己[…]

ロッシュ等ポテンシャル面 Roche equipotential surface

ロッシュモデルを参照。

ロッシュ半径 Roche radius

ヒル半径およびロッシュ限界、潮汐半径を参照。

ロッシュモデル Roche model

連星のうちで近接連星系を構成している星の形状を表すモデル。このモデルでは、星の全質量が中心に集中しているとして重力場を考え、これに公転運動と相手の星の重力の影響を加えることによって、主星と伴星の質量比だけをパラメータとす[…]

ロッシュローブ Roche lobe

近接連星系のポテンシャルを記述するロッシュモデルにおいて、ラグランジュの平衡点L1とL2を通るものをそれぞれ内部臨界ロッシュローブ、外部臨界ロッシュローブと呼ぶ。単にロッシュローブという場合は前者を意味する。それぞれの星[…]