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物質優勢期(宇宙の)

 

よみ方

ぶっしつゆうせいき(うちゅうの)

英 語

matter dominant epoch(of the universe)

説 明

宇宙の支配的なエネルギー成分が物質成分となっている時期のこと。質量密度に比べて圧力の無視できる物質成分のエネルギー密度は、宇宙膨張に対してスケール因子の3乗に逆比例して減少する。これに対し、大きな圧力を持つ放射成分のエネルギー密度はスケール因子の4乗に逆比例して減少する。このため、過去に遡るほど放射成分のエネルギー密度の比が大きくなる。
現在、放射成分のエネルギー密度は物質成分に比べて1万分の1ほどしかないが、宇宙の大きさが現在の1万分の1の時点よりも前では放射成分のエネルギー密度が物質成分のそれを上回るようになる。ちょうど物質と放射のエネルギー密度が等しくなる時点を物質と放射の等密度時という。この時点より後は、物質のエネルギー密度が卓越するようになり、そのような時期を物質優勢期という。物質優勢期には、宇宙膨張がアインシュタイン-ド・ジッター宇宙の膨張則で近似的に表される。等密度時より以前は放射成分がエネルギー的に卓越する放射優勢期であった。宇宙項(あるいはダークエネルギー)や曲率の存在する宇宙では、物質優勢期の後に宇宙項優勢期あるいは曲率優勢期が現れる。

2018年04月15日更新

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