天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

ロッシュローブ

 

よみ方

ろっしゅろーぶ

英 語

Roche lobe

説 明

近接連星系のポテンシャルを記述するロッシュモデルにおいて、ラグランジュの平衡点L1とL2を通るものをそれぞれ内部臨界ロッシュローブ、外部臨界ロッシュローブと呼ぶ。単にロッシュローブという場合は前者を意味する。それぞれの星のロッシュローブ内ではその星の重力が主に効く。連星系の星のうち重い方が進化して赤色巨星になる。星の半径がロッシュローブを越えると、星の表面のガスがポテンシャル面のもっとも低い場所(L1点)から、相手の星のロッシュローブ内に流れ込む(ロッシュモデルの項の図参照)。

2023年04月18日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます