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ロッシュモデル

 

よみ方

ろっしゅもでる

英 語

Roche model

説 明

連星のうちで近接連星系を構成している星の形状を表すモデル。このモデルでは、星の全質量が中心に集中しているとして重力場を考え、これに公転運動と相手の星の重力の影響を加えることによって、主星と伴星の質量比だけをパラメータとするポテンシャルが定義される。その等ポテンシャル面のなかで、ラグランジュ点 L1とL2を通るもの(ロッシュ等ポテンシャル面)はそれぞれ内部臨界ロッシュローブ、外部臨界ロッシュローブと呼ばれる。前者は2つの星がそれぞれ安定して形状を保っていられる限界、後者は連星系として形状を保つことができる限界にあたる。2つの星がともに内部臨界ロッシュローブ内にある場合には分離型連星系、片方の星がそれに接している場合は半分離型連星系、両方とも内部臨界ロッシュローブを超えている場合には接触型連星系(接触連星)と分類される。

2018年10月04日更新

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    *公転軌道面上のロッシュ等ポテンシャル面。L_1-L_5はラグランジュ点。
    中村泰久「連星の種類と観測法」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.6節 図1.32(日本評論社)
    *さまざまな連星系
    中村泰久「連星の種類と観測法」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』 1.6節 図1.33(日本評論社)