天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

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2017年08月26日 観測技術

反射望遠鏡

主たる集光素子としてレンズではなく反射鏡を使用する望遠鏡のこと。反射鏡には、レンズに見られる色分散がない(鏡面反射される光の方向に波長依存性がない)ため、すべての光学素子を反射鏡で構成した望遠鏡には色収差がない。また、反 […]

2017年08月26日 観測技術

半値全幅

極大値の周囲で単調に減少する分布の広がり示す数値で、極大値の両側で極大値の半分の値が示す位置の間の距離。半値幅といえば、通常はこの幅を指す。 英語の頭文字でFWHMと表記されることも多い。極大値に対する分布が対称な場合に […]

2017年08月26日 観測技術

ハルトマン検査

光学系検査の方法の一つ。光学系に入射する光の一部を遮断することによって光学系を検査する方法のことを指す。 望遠鏡光学系のテストの場合、望遠鏡筒先に多数の孔を開けたスクリーン(ハルトマン板と呼ぶ)を装着して恒星を観測する。 […]

2017年08月26日 観測技術

半値幅

時間的、あるいは空間的に変動する信号が、ある点に最大値を持ち、かつその周りに一定の広がりを持っている場合、最大値の半分以上の値をもつ領域の幅でその広がりを定量化したものが半値幅である。天文学の場合、天体放射の天球面上での […]

2017年08月26日 観測技術

ハレーション(写真の)

強い光源を撮影した写真において、光源の周りが広い範囲にわたって白くにじんでしまう現象、またはそのパターンのこと。写真乾板や写真フィルムの写真乳剤層を透過した光がフィルムやガラスの裏面で反射されて再び乳剤に戻ることを繰り返 […]

2017年08月26日 観測技術

波面収差

波面誤差を参照。

2017年08月26日 観測天文学

バンドスペクトル

一群のスペクトル線がある波長範囲に多数密集していることにより、低波長分解能の分光観測では線ではなく広い波長幅を持ったバンドとして見える。このようなバンドを有するスペクトルをバンドスペクトルという(右図参照)。 原子やイオ […]

2017年08月26日 観測技術

波面センサー

望遠鏡や観測装置の光学系の誤差測定や大気ゆらぎによる波面誤差測定に用いる測定装置。波面誤差の1次微分(波面傾斜ベクトル)の分布を測定するシャックハルトマンセンサー、波面誤差の2次微分(波面曲率)の分布を測定する波面曲率セ […]

2017年08月26日 観測天文学

バンドヘッド

バンドスペクトルのうち、バンドを構成するスペクトル線が特定 の波長を境に短波長側もしくは長波長側にだけ分布するスペクトルがある。 これはバンドを構成するスペクトル線の回転準位による波長ずれが特定の波長で折り返すことによる […]

2017年08月26日 観測技術

パラボラアンテナ

放物面鏡を主鏡とするアンテナのこと。放物面アンテナともいわれる。放物面で反射した電波はその焦点に集められ、フィードホーンと呼ばれる1次放射器を通して受信機に入力される。電波が効率良く焦点に集まるためにはアンテナの鏡面誤差 […]

2017年08月26日 観測技術

パワースペクトル

時間的・空間的に変動する信号(ゆらぎ)を統計的に特徴づける量の一つ。ゆらぎをフーリエ変換して、そのフーリエ係数の振幅の2乗を波数(波長の逆数)の関数とみなしたものがパワースペクトルである。関数f(t)あるいはf(x)のパ […]

2017年08月26日 観測技術

馬蹄型架台

ホースシュー式架台を参照。

2017年08月26日 観測技術

ハニカム鏡

蜂の巣のような中空構造を持たせて軽量化したガラスで製作した望遠鏡用の鏡。製法上、融点が低く粘度も低いボロシリケート系のガラスが用いられる。これらのガラスは膨張率が低膨張率ガラスに比べると大きいので温度制御には配慮が必要と […]

2017年08月26日 観測技術

波面誤差

電磁波の位相の誤差をいう。望遠鏡で光を集めて結像するとき、波面誤差があるとさまざまな収差を引き起こし、回折限界像に比べて点像分布関数が劣化し、像の広がりや中心強度の低下を招く。波面誤差を光学収差成分に分解して記述するとき […]

2017年08月26日 観測技術

波形弁別

粒子検出器の出力信号パルスの形状により放射線の種類を弁別する方法。たとえば液体シンチレーション検出器では、中性子の入射に対してはシンチレーション光の遅発成分が多くなるため、ガンマ線の入射の場合に比べ出力パルスの減衰時間が […]

2017年08月26日 観測技術

波長校正

分光器を通して得られたスペクトルは、使用された分散素子や光学系の特性により結像する位置と波長の関係が決まっている。この関係をアークスペクトルなどを用いて実測し、光学的に計算された波長と位置の関係と合わせることで、すべての […]

2017年08月26日 観測技術

波長板

光の偏光状態を変換する光学素子の1つで、入射光の電場振動を波長板の特定の方向(光学軸)とそれに直交する2つの成分に分けたときに、一方の他方に対する相対的な位相をシフトさせるもの。光の電場の振動方向によって屈折率が異なる複 […]

2017年08月26日 人名

早川幸男

日本の物理学者、天体物理学者(1923-92)。宇宙線の超新星起源説、およびガンマ線天文学の提唱者。愛媛県新居浜生まれ。東京帝国大学物理学科の朝永振一郎ゼミで素粒子論を学ぶ。卒業後、気象研究所、大阪市立大学物理学教室、京 […]

2017年08月26日 人名

林忠四郎

日本の天体物理学者(1920-2010)。恒星誕生の過程における林フェーズの発見、恒星の進化に関する林-蓬茨-杉本(HHS)論文、太陽系生成の京都モデル、ビッグバンでの元素生成理論などの業績がある。京都市生まれ、東京帝国 […]

2017年08月26日 理論

ハッブル定数

宇宙の膨張を表すハッブル-ルメートルの法則で、銀河の後退速度 [km s-1]と距離 [Mpc]のあいだの比例関係 を表す比例定数 のこと。ハッブル定数は現在の宇宙の膨張率を表す。後退速度と距離はともに時間の関数であるた […]

関連画像

*図1 宇宙定数がない(Λ=0)場合のフリードマン宇宙の振る舞い。縦軸はスケール因子(宇宙の大きさ)で横軸は時間である。宇宙の物質密度の異なる3つのモデルが描かれている。物質のない宇宙の年齢がハッブル定数の逆数である。物質がある場合はこれより短くなる。(作成 岡村定矩)
*図2 ハッブルが1929年の論文で発表した、ハッブル-ルメートルの法則を表す図。この図の直線の傾きがハッブル定数である。(原図はHubble 1929, Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, Volume 15, Issue 3, pp. 168-173)

*図3 1995年頃までのハッブル定数決定の歴史
岡村定矩「ハッブル定数」、シリーズ現代の天文学第4巻、谷口・岡村・祖父江編『銀河I』第2版 6.5節 図6.11
*図4 ハッブル定数の近年の決定値
岡村定矩「ハッブル定数」、シリーズ現代の天文学第4巻、谷口・岡村・祖父江編『銀河I』第2版 6.5節 図6.18を改変(原図はBeaton et al. 2016, ApJ, 832, 210)