天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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光球 photosphere

太陽や恒星を光で見たときに表面として見える層。通常、特定の波長(たとえば500 nm)で測った光学的深さが1程度の層を光球の底と考える。太陽の場合には数百kmの厚みをもつ。

黒点 sunspot

太陽表面にあって温度が約4000 Kと低い(光球の温度は約6000 K)ために暗く見える構造。中心部で特に暗い暗部と、その周囲の半暗部と呼ばれる比較的明るく、筋状の構造を示す領域とに分かれる。典型的には光球で数千ガウスの[…]

渾天儀 armillary sphere

天球のモデルであると同時に天体の観測装置として使われた器械。渾天儀は中国での呼び名で、ヨーロッパでは天球儀が一般的な名称である。水平線、子午線、卯酉(ぼうゆう)線(東西を表す線)、天の赤道、黄道、白道などを表す多数の環、[…]

自己重力系 self-gravitating system

自らの重力で形状を保っている系。惑星、恒星、惑星系、連星、球状星団、銀河、銀河団などが挙げられる。銀河団は宇宙で最大の自己重力系である。系の全エネルギーは負であり、運動エネルギーと重力ポテンシャルエネルギーの間にはビリア[…]

写真天頂筒 photographic zenith tube (PZT)

天頂付近を通る恒星の位置を写真によって精密に観測する特殊な望遠鏡。英語名の頭文字からPZTとも呼ばれる。光学系は、鉛直に固定した対物レンズとその下に置かれた水銀面からなる。水銀面を用いるのは反射面を厳密に水平にするためで[…]

重力エネルギー gravitational energy

物体が持つ重力による位置エネルギー(ポテンシャルエネルギー)で、天体を無限遠にうすく広がる状態にするのに要するエネルギーで定義される。質量 M、半径 R の球状の天体が蓄えている重力エネルギーは aGM2/R である(G[…]

重力質量 gravitational mass

ニュートン(I. Newton)の万有引力の法則において現れる質量のこと。質量のある2つの物体は互いに引き合うが、その引き合う力の大きさは、それぞれの物体の質量に比例して、互いの間の距離の2乗に反比例する。ここに出てくる[…]

重力収縮 gravitational contraction

自己重力(自分自身の重力)のために天体が収縮すること。 緩やかに収縮が進行する場合は重力収縮、激しく収縮する場合は重力崩壊(gravitational collapse)という語が使われる傾向があるが、抗する力が内部に[…]

重力赤方偏移 gravitational redshift

重力の強い領域から放出された電磁波の波長が, 放出された時点での波長より長くなって観測される現象。この現象の最初の実験は、1960年にパウンド(R. Pound)とレブカ(G. Rebka)によって高さ22.5メートルの[…]

重力相互作用 gravitational interaction

重力を参照。

重力場 gravitational field

重力の及ぶ空間の各点で指定される重力を表す物理量のこと。重力場があることでその点での重力が定まる。 一般に「場」とは、空間あるいは時空の各点で値が指定される物理量のことを言う。その物理量が値だけで指定される場合にはスカ[…]

重力波 gravitational wave

一般相対性理論などの相対論的な重力理論一般に予言される重力場の波動的振動。流体力学における重力波(gravity wave)とは別のものである。 一般相対性理論では、重力波は物質の四重極モーメント以上の高次モーメン[…]

重力波検出器 gravitational wave detector

一般相対性理論において予言される重力波を検出する検出器。重力波望遠鏡ということもある。特定の振動数の重力波を検出する共振型検出器と、レーザー光を直交する2方向に分けて往復させ、干渉を測るレーザー干渉計型がある。重力波の効[…]

重力不安定性 gravitational instability

宇宙にある物質はその重力によって互いに引き付け合うので、最初に密度の大きな場所では物質が集まることによってさらに密度が大きくなり、逆に密度の小さな場所では物質が周りに引き寄せられて密度がさらに小さくなる。このように重力に[…]

重力崩壊 gravitational collapse

自己重力(自分自身の重力)のために天体が収縮すること。重力収縮を参照。

重力ポテンシャル gravitational potential

重力による位置エネルギー(ポテンシャル)のこと。たとえば、質量M の質点とそこからrだけ離れたところに質点m があるとすると、この場合の重力ポテンシャルは-GMm/r である。ここでG は万有引力定数である。なお、この表[…]

重力マイクロレンズ gravitational micro-lensing

偏向角がわずかで画像としては変化が観測できないが増光によってその存在が観測可能な重力レンズのこと。例えば、太陽程度以下の比較的低質量の天体が起こす重力レンズの場合が該当する。光の進路は重力によって曲がるため、重力源の背後[…]

重力マイクロレンズ法 gravitational microlensing method

太陽系外惑星の検出方法の一つ。単にマイクロレンズ法と言うことも多い。一般相対性理論では、天体の重力によりその周囲の時空が歪む。背景の天体からの光がその歪んだ時空を通過することにより、光の進む経路が変わる。これを観測者から[…]

重力レンズ gravitational lensing

遠くの天体から出た光が、途中にある銀河や銀河団などの重力場によって曲げられる現象。重力場が凸レンズのように働くことから名づけられた。一般相対性理論の帰結の一つであり、重力レンズ方程式で記述される。重力場となる天体をレンズ[…]

重力レンズ方程式 gravitational lens equation

重力レンズを受けている天体の像を、一般相対性理論に基づいて記述する方程式。レンズ天体の中心方向から測った像までの角度をθ、レンズがなかった場合に観測される光源までの角度をβ、レンズによって光が曲がる角度を $\alpha[…]