天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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アエンデ隕石 Allende meteorite

1969年2月8日にメキシコ北部に落下した隕石で炭素質コンドライトに分類される。現地の村の名前をとってアエンデ(Allende)隕石と呼ばれる。数千個以上の破片となって落下したが回収された総重量は3000 kg近くにおよ[…]

宇宙の夜明け cosmic dawn

宇宙の晴れ上がり直後から物質密度の粗密を種としてバリオンからなる天体と宇宙の大規模構造の形成がはじまるが、しばらくは天体がなく真っ暗な時代が続く。これを宇宙の暗黒時代と呼ぶ。ある時点で最初の星(初代星)ができその集まりで[…]

HR図 Hertzsprung-Russell (HR) diagram

恒星のスペクトル型と光度(絶対等級)の分布図。縦軸を絶対等級(上が明るい)、横軸をスペクトル型(右が低温)にとる。この図を考案したヘルツシュプルング(E.Hertzsprung)とラッセル(H. N. Russell)の[…]

オールトの雲 Oort Cloud

太陽系を取り囲む大きさ1万から10万 auの球殻状の微惑星の分布。惑星形成期に巨大惑星の領域にあった氷微惑星は巨大惑星から受ける重力作用によって跳ね飛ばされ、円から大きくずれた細長い楕円軌道をとるようになる。遠日点距離が[…]

カークウッドの間隙 Kirkwood gap

火星軌道と木星軌道の間には無数の小惑星が存在し、小惑星帯と呼ばれている。小惑星帯の小惑星の数を軌道長半径の関数として表すと、いくつかの場所で小惑星数が極端に少なくなっているところがある。これをこの特徴の発見者であるカーク[…]

カミオカンデ Kamiokande

1980年代初めに岐阜県神岡鉱山の地下1000mの場所に建設された水チェレンコフ検出器。3000t の水タンクに948本の直径0.5m光電子増倍管を1m間隔で内面に取り付けた装置であり、荷電粒子が水中の光の速度よりも速く[…]

カント Kant, Immanuel

ドイツの哲学者(1724-1804)。ケーニヒスベルグ出身で同大学に学び学位を取得、1770年から同大学教授に就任し、生涯同地に住んだ。『純粋理性批判』(1781)、『実践理性批判』(1788)、『判断力批判』(1799[…]

激変星 cataclysmic variable(star)

白色矮星とロッシュローブを満たす晩期型主系列星からなる近接連星系の総称。大きな変光現象を伴う。連星間距離は太陽半径程度、軌道周期は1~10数時間。白色矮星表面で降り積もったガスが起こす水素の熱核暴走反応による新星、降着円[…]

食変光星 eclipsing variable

食現象による変光を示す星。光度曲線に二度の減光が現れる。地球から観測して、伴星が主星の手前を通過して起こる減光を主極小、主星が伴星を隠して起こる減光を副極小という。食連星を参照。

食連星 eclipsing binary

共通重心の周りを回る2つの星(連星)が、互いを隠し合う(食現象)ことによって明るさが周期的に変わる変光星。公転軌道面が視線に極めて近い場合にだけ食現象は起こり、近接連星であることが多い。星の明るさ(光度)の変化を、周期変[…]

新星 nova

星が突然明るくなり、数か月から数年かけてゆっくり暗くなっていく現象。白色矮星と晩期型星からなる連星において、ロッシュローブを満たす晩期型星から白色矮星にガスが降り積もり、ある質量や温度に達したときに起こる水素の熱核暴走反[…]

スーパーカミオカンデ Super-Kamiokande detector

カミオカンデの後継観測装置として、岐阜県神岡鉱山の地下に日本を中心とする国際協力で建設された巨大な水チェレンコフ検出器。天体ニュートリノの観測や陽子崩壊の観測を行うことを主な目的とし、1996年から観測を続けている。超純[…]

赤色巨星 red giant star

表面温度が低く、光度が高い恒星(英語名称の最後の star は省略されることが多い)。中心部で水素が枯渇すると、恒星は中心部の周りでの水素の核融合(殻燃焼)で輝くようになる。この段階で恒星は大きく膨張し、表面は低温となり[…]

赤色巨星分枝 red giant branch

HR図において、主系列を離れて進化した中小質量星(赤色巨星)が形成する系列。膨張によって外層の温度が下がり、ガスの不透明度が増すと対流が発生する。水素の殻燃焼で発生したエネルギーが効率よく表面から放射されるため、外層の膨[…]

測地原点 origin of longitude and latitude

測地系の経度や緯度を定める基準点のことで、経緯度原点とも呼ばれる。日本の場合は東京都港区麻布台2-18-1にある日本経緯度原点がこれに該当する。日本経緯度原点は明治25年に旧東京天文台子午環の中心位置と定められたが、大正[…]

等時線 isochrone

星団のように多数の恒星が同時に生まれた集団で、誕生後のある特定の時刻に、さまざまな質量の恒星がHR図上に存在する位置をつないだ線。質量の異なる星の進化の違いを反映する。等時曲線ともいう。誕生当初は零歳主系列に並んでいた星[…]

パワーリサイクリング(光の) power recycling

レーザー干渉計では、ショット雑音が最小になるように干渉縞が暗い状態で信号の検出を行うが、このとき入射したレーザー光は光源側に反射される(図(a)参照)。ここに図(b)のように鏡を挿入し、もう一度入射光と位相を合わせて干渉[…]

ビュラカン天文台 Byurakan Astrophysical Observatory(BAO)

初代の台長となったアンバルツミアン(V. Ambartsumian)の努力によって1946年に旧ソ連で、黒海とカスピ海の間(現在はアルメニア共和国)に開設された天文台。2.6 mの望遠鏡と1 mシュミット望遠鏡が主な装置[…]

ベテルギウス Betelgeuse

オリオン座のベテルギウスは太陽の約20倍の質量を持つM型の赤色超巨星で、脈動変光星の中の半規則型に分類されている。恒星の進化の最終段階にあり、寿命が終わるとⅡ型超新星爆発を起こすと考えられている。ベテルギウスは1等星の中[…]

星生成率密度(宇宙の) cosmic star formation rate density

宇宙全体を平均して、単位共動体積あたり、どれだけの星が単位時間内に生まれているかを表す値。1立方メガパーセクあたりの星形成率で表し、$[M_{\odot}\,{\rm Mpc}^{-3}\,{\rm y}^{-1}]$ […]