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相対論的ビーミング

 

よみ方

そうたいろんてきびーみんぐ

英 語

relativistic beaming

説 明

速度 $v$光速度 $c$ に極めて近く、大きなローレンツ因子

$$\gamma = \frac{1}{\sqrt{1-(v/c)^2}}$$

(典型的には $\gamma \sim 10$)をもつジェットは、相対論的な光行差によって光線が前方へ集中し、前方の $\sim 1/\gamma$ ラジアン以内の方向に放射が集中する。これを相対論的ビーミングという。これにドップラー効果が加わって、ビーム方向から見ると、エネルギーが高くなり、強度変動の時間も短縮される。ビーミングも参照。

2023年05月08日更新

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