ラジアン
よみ方
らじあん
英 語
radian
説 明
弧度法における角度の単位。半径 の円において長さ
の円弧を見込む中心角が
であるとき、
と定義するのが弧度法で、この角度の単位がラジアンである。半円周の長さは
なので、180度
ラジアンである。テーラー展開などで用いられる微小角近似、
などを使うときは角度の単位はラジアンでなければならない。
一般に用いられている角度の単位は度、分、秒である。角度の分と秒は時間の分と秒と同じ文字を使うので、両者の混同を避けるために角度を表す場合には角度分(または分角)、角度秒(または秒角)と表記することがある。度、(角度)分、(角度)秒とラジアンの変換は以下のとおり。
1度 ラジアン、1(角度)分
ラジアン、1(角度)秒
ラジアン
1ラジアン=57.296...度=3438(角度)分=2.0626(角度)秒。
天文学においては、距離 と天球上の見かけの大きさ
から天体の真の大きさ
を
として求めるので、角度のラジアン表記は重要である。また、天文学でよく使う距離の単位1パーセク(pc)は、1天文単位(au)を見込む角度が1(角度)秒になる距離と定義されているので、
となる。角度表示も参照。
2018年05月10日更新
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