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光行差

高

よみ方

こうこうさ

英 語

aberration

説 明

運動している観測者から天体を見ると、光の速度が有限であるために、天体の方向が真の方向から観測者の運動方向にずれて見える。この現象を光行差といい、18世紀のイギリスの天文学者ブラッドレー(J. Bradley)により発見された。雨の中を歩く場合には傘を前方に傾ける必要があるように、天体からの光も実際に向かってくる方向とは違って見えるわけである。 観測者の速度を$v$、観測者が静止している場合の入射光方向をθ、運動している場合の入射光方向をθ’とすると、

$$\sin(\theta – \theta^\prime)= \frac{v}{c} \sin\theta^\prime $$

と書ける(図参照)。$v/c$は光行差の大きさを表し、光行差定数と呼ばれる。 光行差には地球公転による年周光行差、地球の自転による日周光行差太陽系全体の運動による永年光行差がある。年周光行差はおよそ20.5″程度、日周光行差はおよそ0.3″程度である。

2023年05月12日更新

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    光行差
    * 光行差の説明図
    片山真人「天体位置の表現」、シリーズ現代の天文学第13巻、福島登志夫編『天体の位置と運動』第2版 2章 図2.18(日本評論社)
    * ブラッドレーが観測に用いた望遠鏡。天頂近くに向けて壁に固定してある。
    中村 士、岡村定矩『宇宙観5000年史』(東京大学出版会)