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パイオン

 

よみ方

ぱいおん

英 語

pion

説 明

ハドロンのうち、クォークと反クォークの対から構成される中間子の一種で、最も軽い中間子であり、正、負の電気素量(素電荷)をもつ荷電パイオン(\pi^+\pi^-:質量は2.49\times10^{-28} kg)と、電荷をもたない中性パイオン(\pi^0:質量は2.41\times10^{-28} kg)の3種からなる。パイ中間子とも呼ばれ、スピンをもたないボース粒子である。不安定な粒子であり、荷電パイオンは平均寿命26ナノ秒でほとんどの場合ミューオンとミューニュートリノに崩壊し、中性パイオンは平均寿命8.4\times10^{-17}秒で2個のガンマ線に崩壊する。中間子の存在は湯川秀樹により核力の担い手として予言された。

2019年09月05日更新

関連画像

ハドロンを構成する素粒子(出典:高エネルギー加速器研究機構)
https://www2.kek.jp/ja/newskek/2005/mayjun/photo/hadron2_1.jpg
* 素粒子論の標準模型を構成する素粒子
* 原子、原子核、クォークの関係