天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

「画像説明文」に含まれる"Telegram 订阅✅SMMFS.COM✅真实粉丝飞机会员帮开,tRO"の検索結果(283件)

コロナグラフ coronagraph

日食時以外に太陽のコロナを観測するために考案された観測装置で、焦点面に明るい太陽を遮る円盤を置いてすぐ近くの暗いコロナの観測を可能にする。瞳位置には太陽の回折光や散乱光を遮る絞り(リオストップ)を設置して太陽光の減光率を[…]

サイクロトロン周波数 cyclotron frequency

一様な磁場があるところに電子が入射してくるとローレンツ力を受けてらせん運動を行う。その運動の磁場に垂直な平面への射影は円運動になる。このとき、電子の電荷をe、質量をm、磁場の強さをBとすると円運動の振動数$\nu$は$\[…]

サイクロトロン放射 cyclotron radiation

磁場中を荷電粒子がローレンツ力を受けて運動することにより電磁波を放射するメカニズムの名前。放射される電磁波の周波数はサイクロトロン周波数(ジャイロ周波数)であり、多くの天体ではこの周波数は非常に小さく観測対象にならない。[…]

最大エントロピー法 maximum entropy method

必要な全ての情報が揃っていない場合に、観測や測定などで値が確定している部分を拘束条件として、全ての情報を統計学的に推定する際の手法の1つ。英語の頭文字をとってMEMと呼ぶこともある。これは、すでに得ている制限条件を満たし[…]

時間領域天文学 time domain astronomy

放射強度や形状などが変化する変動天体の研究を行う天文学の分野。一般には変化の時間スケールが「秒」から「年」程度までの短いものを対象とするが、より長い時間で変化する天体を含めることもある。よく知られている対象は新星、超新星[…]

事象の地平線 event horizon

時間方向に無限の未来まで行っても見えない時空の閉じた領域がある場合、その境界面を事象の地平線または事象の地平面という。イベントホライズンという英語名がそのまま用いられることも多い。 事象の地平線は未来方向に終点をもたな[…]

磁場(惑星の) planetary magnetic fields

惑星の磁場は、惑星内部にある電気伝導度を持つ流体の運動によって生成され維持されていると考えられる。この流体が磁場中で対流を起こすと電流が生じ、その結果、新たな磁場が生成される。それがもとの磁場を強め電流のオーム散逸を上回[…]

シミュレーション天文学 simulation astronomy

コンピュータによる数値シミュレーションによって天文学のさまざまな問題を扱う分野。宇宙で起きる天体現象のほとんどは実験によって直接実験室で確かめることができない。そこで、コンピュータの中に天体や宇宙を記述するモデルを作り、[…]

写真乾板 photographic plate

ヨウ化銀や臭化銀などの感光乳剤をガラス基板上に塗布し乾燥させたもので、露光後に暗室にて現像と定着処理を行うことで写真像を記録できる。量子効率が1-2%程度しかなく、現像定着の化学処理の再現性の低さや入射光量と写真像の黒さ[…]

写真乳剤 photographic emulsion

感光材料であるハロゲン化銀(臭化銀AgBrやヨウ化銀AgIなど)の微小な結晶粒子をゼラチンの中に分散混入させたもの。感度を高める増感処理をした写真乳剤を支持体の表面に薄く塗ったものが写真材料となる。支持体がガラスのものを[…]

自由電子 free electron

原子核に束縛されていない、すなわち原子内部のエネルギー準位に拘束されていない、空間を自由に運動している電子。金属内で金属結合を担い、電気伝導の役割を果たす伝導電子も自由電子と呼ばれる。

重力波 gravitational wave

一般相対性理論などの相対論的な重力理論一般に予言される重力場の波動的振動。流体力学における重力波(gravity wave)とは別のものである。 一般相対性理論では、重力波は物質の四重極モーメント以上の高次モーメン[…]

主焦点補正光学系 prime focus corrector

望遠鏡の主鏡の第一焦点を主焦点と呼ぶ。主焦点では古典的カセグレン式望遠鏡の場合は光軸中心以外、すばる望遠鏡など近代のリッチー-クレチアン望遠鏡では光軸中心でも収差があり完全な結像とはならない。主焦点の前に複数枚のレンズ系[…]

シュバルツシルト, マーチン Schwarzschild, Martin

マーチン・シュバルツシルト(Martin Schwarzschild;1912-97)はドイツ系のアメリカ人天文学者。カール・シュバルツシルト(Karl Schwarzschild)の息子で、スイスの物理学者エムデン(J[…]

シュプリームカム Suprime-Cam

すばる望遠鏡の主焦点に搭載された広視野カメラ。大気分散補正機能を持つ5群7枚のレンズ系からなる主焦点補正光学系により、視野の縁まで画質が劣化しないカメラを実現した。34分角 27分角の広視野を画素の大型CCD素子10枚を[…]

シュミット則 Schmidt's law

星間物質の平均密度とそこでの星形成率(星生成率ともいう)とのあいだにべき乗則が成り立つとする法則。観測による裏付けをケニカットが示してからはケニカット・シュミット則ともいうようになった。もともとは、星間物質が自発的に収縮[…]

シンクロトロン自己コンプトン synchrotron self-compton(SSC)

磁場中の電子は磁力線の回りを円運動(加速度運動)し電磁波を放射する。電子の速度が遅い場合をサイクロトロン放射、光速に近い相対論的な場合をシンクロトロン放射と呼ぶ。 低エネルギー光子の場合、光子は自由電子を振動させ、その[…]

シンクロトロン放射 synchrotron radiation

光速に近い速度の荷電粒子(主に電子)が磁力線の周りを円運動しながら進むときに放出される電磁波。シンクロトロン放射光は連続スペクトルを示し、指向性が強く、偏光度が高い。活動銀河核の中心にあるブラックホール周辺からのジェット[…]

新星 nova

星が突然明るくなり、数か月から数年かけてゆっくり暗くなっていく現象。白色矮星と晩期型星からなる連星において、ロッシュローブを満たす晩期型星から白色矮星にガスが降り積もり、ある質量や温度に達したときに起こる水素の熱核暴走反[…]

SIMBAD the Set of Identifications, Measurements, and Bibliography for Astronomical Data (SIMBAD)

フランスのストラスブール天文台の天文学データセンター(CDS)で運用されている天体カタログおよび天体情報のデータベース。主に恒星を中心に整備されてきたデータベースだが、現在はほぼあらゆる種類の天体をカバーしている。天の川[…]