天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3200語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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広輝線領域 broad line region

活動銀河核のスペクトルに見られる幅の広い(数千km s-1)許容線の源となっている領域のことで、降着円盤からの紫外線によって電離されたガスでできていると考えられている。領域の大きさは0.1パーセク(0.1 pc=0.3光[…]

国際天文学連合 International Astronomical Union(IAU)

国際協力を通じてあらゆる側面から天文学の発展を図ることを目的として、1919年に設立された非政府の世界組織。国際科学会議(ISC、2017年以前はICSU)に属する40の国際学術団体の一つである。天文学者を代表する国の機[…]

再結合期 recombination epoch

宇宙の初期には温度が高かったため、ほぼすべての原子は電離している。原子核と電子は結合してもすぐに高エネルギーの光子により分解されてしまうからである。宇宙膨張により宇宙の温度が低下すると、高エネルギーを持つ光子の数が減り、[…]

サイディングスプリング天文台 Siding Spring Observatory

オーストラリアのニューサウスウェールズ州サイディングスプリングにあるオーストラリア国立大学(ANU)が運用する天文台。口径3.9 mのアングロオーストラリア望遠鏡(AAT)、UKシュミット望遠鏡(UKST)、口径2.3 […]

ジーンズ Jeans, James Hopwood

ジェームズ・ジーンズ(Sir James Hopwood Jeans;1877-1946)はイギリスの物理学者・天文学者。理論天文学において幅広く先駆的な業績を残し、イギリス王立天文学会長、王立協会副会長を歴任している。[…]

事象の地平線 event horizon

時間方向に無限の未来まで行っても見えない時空の閉じた領域がある場合、その境界面を事象の地平線または事象の地平面という。イベントホライズンという英語名がそのまま用いられることも多い。 事象の地平線は未来方向に終点をもたな[…]

実視等級 visual magnitude

緑から黄色の波長域で感度が高い肉眼で見た明るさから決めた等級。写真等級を参照。 見かけの等級とは別の概念であることに注意。ただし近年は、測光システムのVバンドでの見かけの等級を表すときにも用いられることがある。

シュバルツシルト半径 Schwarzschild radius

シュバルツシルト(K. Schwarzschild)はアインシュタイン方程式を、中心にのみ質点があり、その周囲の空間は等方的という条件で解いた。それがシュバルツシルト解(1916)である。それによると位置 r に置いた時[…]

章動 nutation

太陽や月は時々刻々と位置を変えていくので、地球の自転軸は歳差のような大きな変動だけでなく、もっと短い周期で複雑な運動をしている。これが章動と呼ばれる運動で、平均の極の周りを振動するような現象である。18世紀のイギリスの天[…]

赤方偏移サーベイ redshift survey

銀河系(天の川銀河)外の天体(通常は銀河)で一定の条件を満たすものをくまなく分光観測してその赤方偏移を測るサーベイ観測。赤方偏移(後退速度)からは距離が求められるので、赤経、赤緯(赤道座標系)の情報と合わせて天体の3次元[…]

絶対等級 absolute magnitude

天体を10 パーセク(10 pc=32.6光年)の距離から見た場合の見かけの等級。天体の真の明るさを表し、100倍明るくなる毎に等級は5等ずつ減っていく(1等の違いは約2.5倍の比に相当)。たとえば、Vバンド(0.55 […]

線幅 line width

スペクトル線(輝線、吸収線)の線輪郭の幅のこと(線幅を形成する機構については、線幅拡大を参照)。線幅を表す量として、半値全幅(FWHM。半値幅ともいう)、1/10全幅、ゼロレベル全幅(FWZM)などが用いられる。半値全幅[…]

測光視差 photometric parallax

星の色指数を用いて推定されるスペクトル型から得られる絶対等級と、測光観測で得られる見かけの等級から算出した天体までの距離。スローンデジタルスカイサーベイでは、この方法により、われわれの天の川銀河(銀河系)と合体中の矮小銀[…]

大気雑音温度 atmospheric noise temperature

地球の大気が出す熱雑音の放射強度を示す。プランクの法則に対するレイリー-ジーンズの近似式を用いて温度で表すのが通例であり、さらには天体からの放射に対する大気減光による減衰分を考慮して、その分を割り増した値(入力換算等価雑[…]

チャンドラヤーン計画 Chandrayaan

インドの宇宙研究機関(Indian Space Research Organisation:ISRO)が行っている一連の月探査計画。チャンドラヤーンはサンスクリット語の「チャンドラ」(月)と「ヤーナ」(乗り物)による合成[…]

超光速運動 superluminal motion

みかけ上、光速度を超えた速度で運動しているように見える現象。ある天体が、光速度に近い速度でわれわれの視線に対して斜め方向に近づきながら、電磁波を放射している場合、視線に垂直な天球面上で、その物体があたかも光速を超えて運動[…]

天文学 astronomy

宇宙とその中にある全てのものの起源と進化とその性質、およびそこで起きるさまざまな現象を知ることを目的とする学問である。「天文学」の他に「天体物理学」、「宇宙物理学」、「宇宙科学」などそれぞれの側面を反映した名前も用いられ[…]

等価輝度温度 effective brightness temperature

電波天文学においては歴史的に、アンテナ温度と呼ばれる量と関連づけるために、レイリー-ジーンズの近似式を用いて換算した輝度温度が広く用いられてきた。この事情を背景に、レイリー-ジーンズの近似式がよく成り立たない場合、プラン[…]

透過スペクトル transmission spectrum

恒星の前面を惑星が横切り、トランジットを起こしている最中の恒星のスペクトルのこと(トランジット法を参照)。透過光スペクトルとも呼ぶ。透過スペクトルには惑星大気の上層を透過した光が含まれているため、トランジット以外の場合の[…]

等級 magnitude

天体の明るさを測る単位で、「級」を省いて単に1等、2.3等、-0.4等などともいう。 古代ギリシアのヒッパルコスは、1000個あまりの恒星を記載したヒッパルコス星表で、星を明るさに従って6つの光度階級に分類した。最も明[…]