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Mitaka

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よみ方

みたか

英 語

Mitaka

説 明

太陽系恒星銀河などの観測データを基に、夜空の見え方、宇宙空間の旅などをシミュレーションできる無料のソフトウェア(4次元デジタル宇宙ビューワー)である。名前は開発場所の国立天文台がある東京都三鷹市に由来する。
空間3次元と時間1次元の4次元宇宙の姿を可視化するコンテンツを制作する目的で2001年に発足した国立天文台の「4次元デジタル宇宙(4D2U:フォー・ディー・トゥー・ユー)プロジェクト」の中で、Mitakaは加藤恒彦(現:国立天文台特任専門員)によって開発された。世界各地の任意の時刻における夜空の見え方はもちろん、地球から宇宙の大規模構造までを自由に移動して、様々な天体、宇宙の階層構造、観測データ、さらには理論モデルなどを見ることができる。
Mitakaは2003年6月に国立天文台構内に作られた、3枚の平面スクリーンで構成される4D2Uシアターで上映と一般公開が始まった。2007年からは、新たに完成した立体ドームシアター(4D2Uドームシアタ-)での上映に使用され、2015年4月からは、リニューアルした新システムのドームシアターで使用されている。基本的には立体視シアターの上映用ソフトウェアであるが、パソコンにダウンロードして一般の人も容易に利用できるように作られており、2005年にベータ版が、2007年には正式版が公開された。それ以降も加藤による開発は継続されておりMitakaは進化を続けている。現在の最新バージョンは「Mitaka バージョン1.7.3(2022/07/06 Release)」である。Mitakaのダウンロード数は2020年に累計100万件を超えた。
4D2UプロジェクトではMitakaに加えて、2020年現在で約30タイトルの立体視映像を制作しており、すべてウェブサイトにて無料で公開している。最新の宇宙像の理解に役立つこれらのコンテンツは、科学館、プラネタリウム、学校など教育機関のみならず、アートやエンターテインメントの場など、社会で幅広く活用されている。加藤恒彦を含む4D2Uプロジェクトのメンバー4名は、2020年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞(理解増進部門)を受賞した。
Mitakaのホームページ
https://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/
Mitaka バージョン1.4(2017年7月)への更新の解説
https://www.nao.ac.jp/news/topics/2017/20170901-4d2u.html
4D2Uプロジェクトのホームページ
https://4d2u.nao.ac.jp/t/index.html
4D2Uドームシアターのホームページ
https://prc.nao.ac.jp/4d2u/


Mitakaを用いて製作された「宇宙の大きさを体感できる動画」

https://www.youtube.com/embed/jM02C3uSBXY


「宇宙を体験する 黒田有彩×Mitaka」 国立天文台制作

https://www.youtube.com/embed/qwxUBNbev7I

2022年07月06日更新

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    * Mitakaのホームページ
    https://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/
    Mitakaで表示した天の川銀河の想像図
    (クレジット:加藤恒彦、4次元デジタル宇宙プロジェクト)