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恒星

小

よみ方

こうせい

英 語

star(fixed star)

説 明

天体内部の核融合によりエネルギーを作りだし、自ら輝いている天体。みかけの位置がほとんど変わらないことから、惑星と区別して恒星と名づけられたが、実際には空間内を運動しており(視線速度固有運動を参照)、明るさがかなり変化するものもある。太陽も恒星の一つである。恒星は大部分が水素とヘリウムからなるガス球であり、その中心で起きる熱核融合反応で発生する熱エネルギーが中心のガスを高温にし、その圧力で自分の重さを支えているので、つぶれずに安定に輝いている。水素からヘリウムを合成する反応の起きる期間はもっとも長いが、中心の水素がなくなると、さまざまな核反応が段階的に起き、内部構造も変化する。太陽質量の8倍より大質量の恒星は最後には大爆発(超新星爆発)を起こす。恒星の進化を参照。
総称としてのも参照されたい。

 

2024年12月26日更新

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    関連画像

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    すばる望遠鏡と北の空に輝く星たち。国立天文台ハワイ観測所 藤原英明氏撮影(クレジット:国立天文台)
    https://www.subarutelescope.org/Gallery/j_starrynights.html
    恒星と惑星と衛星。天文学辞典オリジナル。