LHAASO実験
よみ方
らーそじっけん
英 語
LHAASO experiment
説 明
LHAASO (Large High Altitude Air Shower Observatory)は中国四川省甘孜県の稲城(東経100度8分、北緯29度21分、海抜4,410 m)に建設された高エネルギーガンマ線および宇宙線観測装置である。2019年から観測が開始されている。1.3 km$^2$の面積にわたって4911台の電子検出器と1118台のミューオン検出器を配置した空気シャワーアレイKM2A、その中央近くに接地された有効面積78,000 m$^2$の水チェレンコフ検出器WCDAと18台の固定式広視野(16度×16度)大気チェレンコフ望遠鏡WFCTA、および10,000 m$^2$の面積に配置された電子中性子検出器ENDAから構成される。
2021年に、1 PeVを超える超高エネルギーガンマ線点源を、KM2Aの観測データから12個同定したと発表した。これらはペバトロンの候補であることを意味している。
2023年には、ガンマ線バーストGRB 221009Aから200 GeVを超えるガンマ線を、WCDAの観測データから60,000個以上検出したと発表した。
2024年05月15日更新
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