慣性質量
よみ方
かんせいしつりょう
英 語
inertial mass
説 明
ニュートン(I. Newton)による運動の第2法則で定義される質量。この法則は、質点の運動量の時間変化はそれにかかる力
に比例するというものである。運動方程式と呼ばれる式の形で書けば、
となる。ここで物体固有の量である
が変化しないとすれば、運動方程式は
と書ける。
は加速度であるから、つまり加速度は力に比例して、その比例係数が
ということになる。この
のことを、慣性質量と呼ぶ。慣性質量は単に質量と呼ばれることが多いが、万有引力の法則にでてくる質量(重力質量)とは原理的には異なった量であるので、そのことを強調するときには慣性質量と呼ぶ。これらの2つの質量が等しいということを主張するものが等価原理であり、エトバス(L. Eötvös)らが実験により高精度で成り立つことを示した。
2018年07月03日更新
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