音叉図(ハッブルの)
よみ方
おんさず(はっぶるの)
英 語
(Hubble's)tuning fork diagram
説 明
ハッブル(E. Hubble)が考案した銀河の形態分類体系(ハッブル分類)を表現する図。1936年に出版された『The Realm of the Nebulae』(エール大学出版会; 邦訳『銀河の世界』戎崎俊一訳、岩波文庫)に掲載されている。音楽で使う音叉を横にした形をしているところからこの名前が付いた。左側の音叉の足に相当する部分に、楕円銀河(記号E)扁平度にしたがって配置され、右側の二本の腕に相当する部分の一本には渦巻銀河(S)、もう一本には棒渦巻銀河(SB)が、渦巻腕の巻き込みの強さに従って配置されている。腕の分かれ目に相当する位置には、当時まだ見つかっていなかったレンズ状銀河(S0:エスゼロ)が置かれている。銀河はこの音叉図で、左の丸い楕円銀河から右の開いた渦巻銀河へと進化すると考えられた時期があった。この考えは誤りであるが、音叉図で左にあるほど早期型、右にあるほど晩期型という呼び方は現在でも広く行われている。
2020年08月27日更新
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