ヘルツシュプルング
よみ方
へるつしゅぷるんぐ
英 語
Hertzsprung, Ejnar
説 明
デンマーク出身の天文学者(1873-1967)。HR図の名前で知られる図の考案者。星には巨星、主系列星、矮星があることを見つけた。彼は写真技術家であった。コペンハーゲンに生まれて高等工業専門学校で化学を学んだ。星の距離の指標として固有運動をとり、星の絶対等級を求めた。これを縦軸にとり、横軸にスペクトル型をとった図をつくり(1905)、巨星と矮星の区別を発見した論文を写真技術の雑誌にのせた。その頃ポツダム天文台教授になる。星の距離を三角視差から求めて同じ図を得ていたラッセル(H.N. Russell)とならび称せられ、この図は二人の名を冠してヘルツシュプルング-ラッセル図(略してHR図)と呼ばれる。HR図は星の真の光度と表面温度の、観測できる2つの量の関係を示すため、 星の構造と進化の理解に欠かせない天文学の基本である。
2018年08月15日更新
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