離心率
よみ方
りしんりつ
英 語
eccentricity
説 明
万有引力の法則にもとづいて太陽を周回する惑星や準惑星、太陽系小天体は円軌道、楕円軌道、放物線軌道、双曲線軌道のいずれかの軌道を運動しており、これらの種類を表すのが離心率 e である。原点と焦点のずれ(具体的には焦点からの距離と準線からの距離の比)から定義され、e = 0なら円、0 < e < 1なら楕円、e = 1なら放物線、e > 1なら双曲線となる。
円軌道は楕円軌道の特殊ケースであり、一般的に惑星や小惑星は楕円軌道を運動すると考えてよい。楕円軌道の場合は、軌道長半径を a、短半径を bとして $e = \sqrt{1 – (b/a)^2}$ によって定義される。
離心率が小さければ円軌道に近く、離心率が大きくなるほど細長い楕円軌道になる。
彗星には楕円軌道を周回するもの(周期彗星)もあるが、放物線軌道あるいは双曲線軌道をとり、2度と戻ってこないものもある。
2023年05月10日更新
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