降着
よみ方
こうちゃく
英 語
accretion
説 明
中心にある重い天体(原始星、恒星、白色矮星、中性子星、ブラックホールなど)の重力に引き寄せられて周囲から物質(主にガスやダスト)が落下してくること。質量降着(mass accretion)という場合もある。
落下する物質は中心天体の周囲を公転しながら円盤状の構造(降着円盤)を作る。恒星の周りの降着円盤は一般に星周円盤と呼ばれるが、星形成に伴ってできる星周円盤は原始惑星系円盤とも呼ばれる。円盤内ではガスの粘性により角運動量が内部から外部に輸送され、次第に中心部からガスが中心天体に落ち込む。降着する物質の重力エネルギーの解放や粘性摩擦などにより伴い円盤は高温になって電磁波を放射する。原始惑星系円盤や若い星の回りの星周円盤からは主に赤外線が、中性子星やブラックホールの周りの降着円盤からは主にX線が放射される。
2022年01月13日更新
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