ハレー
よみ方
はれー
英 語
Halley, Edmond
説 明
ハレー(Edmond Halley;1656-1742)はイギリスの天文学者。しばしばハリーとも記される。豊かな商人の子としてロンドンで生まれ、オックスフォード大学で学んだ。南大西洋の孤島セントヘレナ島に渡り、フラムスティード(J. Flamsteed)の星表に対応する南天の星表を作成、これが高く評価されて王立協会会員となった。会員として実験科学で活躍し、1703年オックスフォード大学のサヴィル教授職(幾何学)に就く。ニュートンに『プリンキピア』の執筆を促し、その出版を援助、楕円の数学を記述したアポロニウス円錐曲線論を翻訳した。彗星の古記録から周期的に出現する彗星を知り、ニュートン力学を応用して軌道を決めて次回の出現を予言した。この彗星は予言通りに出現したので、今ではハレー彗星と呼ばれている。1天文単位の数値を知る方法として金星の太陽面通過の観測を提唱した。また、自分の観測と古代ギリシャのヒッパルコス(Hipparchus)が作った星表を比べて、1718年に恒星の固有運動を発見している。また、世界各地のデータから地磁気偏角図を作るなど、その活動は多彩である。1720年には初代グリニッジ王立天文台長フラムスティードを継ぎ、第2代の天文台長(王立天文官)となり、死ぬまでその職にあった。
2024年08月20日更新
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