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フラムスティード

 

よみ方

ふらむすてぃーど

英 語

Flamsteed, John

説 明

フラムスティード(John Flamsteed;1646-1719)はイギリスの天文学者で、グリニッジ王立天文台初代台長。しばしばフラムスチードとも記される。ケンブリッジ大学で学び、天文台設立を進言して実現し、自ら初代台長として星の精密位置を測定した。海上での経度決定のため、月の位置と恒星の位置を比較する方法に必要な星表が急務であったからである。その結果は、彼の生前には完成せず、星表『大英恒星目録』(Historia Coelestis Britannica)(1725年)および星図『天球図譜』(Atlas Coelestis)(1729年)として、没後に夫人たちによって出版された。フラムスティードは天王星を観測しているが、恒星と誤認し「おうし座34番星」として記載している。

『天球図譜』の出版には、ニュートン(I. Newton)とハレー(E. Halley)が干渉していざこざが起こり、フラムスティードは二人の強引な出版計画に抵抗した。月の観測をふくむ彼の資料は、大航海時代にあった当時、航海天文学を重視した英国国家としても重要な意味があった。また、古代ギリシャのヒッパルコス星表との比較は、固有運動の発見につながった。英国王立協会会員。

 

2024年06月30日更新

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    1712年のT.Gibson、続いて1721年にG.Vertueによって完成された線刻。
    https://commons.wikimedia.org/wiki/File:John_Flamsteed.jpg