超大光度X線源
よみ方
ちょうだいこうどえっくすせんげん
英 語
ultraluminous X-ray source
説 明
非常に強いX線を放射するコンパクト天体。超高輝度X線源とも言う。近傍の渦巻銀河の腕の部分には、異常に強いX線の点源がしばしば存在することが、1979年に打ち上げられたアメリカのアインシュタイン衛星で発見された。それらは連星ブラックホールと酷似したX線スペクトルを示すが、光度は 1032.5-33.5 W と、天の川銀河(銀河系)内のブラックホール連星を1-2桁もしのぐ。したがってエディントン限界光度の考えから、それらは太陽質量の数百倍の質量をもつ中間質量(中質量)のブラックホールである可能性が指摘されている。一方、恒星程度の質量のブラックホールが相対論的ジェットをもち(マイクロクェーサー)、そのビームを正面から観測しているという説もある。いくつかの超大光度X線源から周期的なパルス放射が発見されたことから、一部はエディントン限界光度を超えても何らかの機構で質量降着が起きている中性子星連星であることがわかっている。X線源も参照。
2023年05月10日更新
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