天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

オルバースのパラドックス

高

よみ方

おるばーすのぱらどっくす

英 語

Olbers' paradox

説 明

遠方の星から単位面積あたりに届く光の強度は星までの距離の2乗に反比例して弱くなる。一方、もし星の密度が一様であれば、天球上の単位面積内で、各距離にある星の数は距離の2乗に比例して増大する。両者を掛けたものがある距離にあるから届く光の天球上での面輝度になるが、これは距離に依らない値を取ることになる。したがってもし宇宙が静的で無限の大きさを持っていたとして、無限遠方の星の寄与まで足し上げると、空の面輝度は無限大になってしまい、夜空が暗いことに反する。これがオルバースのパラドックスである。
オルバースのパラドックスは、星の分布する空間(天の川銀河)が有限の大きさであることから回避されたように見えたが、銀河を星に置き換えれば同じパラドックスが問題となる。この現代版オルバースのパラドックスは、(1) 銀河の数は有限で、寿命も有限である、(2) 宇宙膨張により遠方の銀河から届く光は赤方偏移して、エネルギーが小さくなるという二つの理由で成り立たない。

2018年09月14日更新

関連画像

オルバースのパラドックスのイメージ動画
https://en.wikipedia.org/wiki/Olbers%27_paradox
オルバースのパラドックス
https://en.wikipedia.org/wiki/Olbers%27_paradox