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ビッグバン宇宙論

高

よみ方

びっぐばんうちゅうろん

英 語

big bang cosmology

説 明

ガモフ(G. Gamow)により提唱された宇宙進化のモデルで、宇宙はビッグバンという大爆発により誕生し、高温高密度の状態から膨張とともに冷却し、その過程で星や銀河などの構造を作りながら、現在に至ったという理論。宇宙膨張を意味するハッブル-ルメートルの法則宇宙マイクロ波背景放射の存在、ビッグバン元素合成における軽元素存在量の理論と観測の一致、の三大観測結果を整合的に説明する優れた宇宙モデルである。
その一方、単純に考えるとビッグバンの瞬間は初期特異点になってしまうので、ビッグバン宇宙論を宇宙の全進化史を記述する理論として受け入れることはできない。現在では、宇宙が高温高密度状態になる前に、宇宙はインフレーション的膨張期を経験し、インフレーションのエネルギーが放射に転換され、高温高密度の放射で満たされた時刻をもってビッグバン宇宙の開始と見なすことが適切であると考えられる。インフレーション理論も参照。

2018年12月04日更新

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