天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

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2018年02月20日 理論

エムデン解

レーン-エムデン方程式において、星の中心における密度と質量分布についての境界条件(, )を満たす解のこと。

2018年02月20日 人名

エラトステネス

アレキサンドリアの地理学者・天文学者(B.C.276-B.C.194)。キュレネ(北アフリカ)出身、アテネで修学後、エジプトのプトレマイオスIII世に招かれてアレキサンドリアの図書館長に就任したとされる。彼の最も有名な業 […]

2018年02月20日 理論

エルゴ領域

回転するブラックホールでは、重力と回転の両方の効果によってブラックホールからある距離までは無限遠に対して静止した状態が取れずブラックホールの回転に引きずられて運動する。その限界面を定常限界面というが、事象の地平面(事象の […]

2018年02月20日 理論

遠銀点

銀河の周りを公転する天体について、銀河中心から最もはなれた点のこと。逆に最も近づく点を近銀点という。ただし、銀河の場合には質量分布が球対称とは大きく異なる上に、銀河内部を天体が通過することもできるので、公転軌道が閉じない […]

2018年02月20日 観測技術

エンコーダ

アナログ的に変化する位置情報を読み取り、デジタル化して出力する機器のこと。望遠鏡においては、駆動軸の回転量を検出するエンコーダが重要となる。エンコーダの基本構造は、位置計測対象物に取り付けた精密な目盛(スケール)と、目盛 […]

2018年02月20日 理論

遠日点

太陽の周りを公転している惑星などの天体は、一般的に楕円形に近い軌道上を運動しているが、その軌道上で太陽から最も遠くなる点のこと。放物線や双曲線軌道の場合には、遠日点を定義することはできない。遠日点と太陽の距離を遠日点距離 […]

2018年02月20日 観測天文学

遠赤外線

赤外線の中で、波長の長い(40-400 μm)ものの名称。電磁波を参照。

2018年02月20日 理論

エンタルピー

熱力学関数の一つで、内部エネルギーに圧力と体積の積を加えたもの。値は記号で 表されることが多い。圧力を一定に保ったときのエンタルピーの変化は、系に加えられた熱量に等しい。エントロピーも参照。

2018年02月20日 理論

L₂点

ラグランジュ点の1つの名称。質量を持つ2つの天体が相互の重心の周りを回っている中に、3つ目の小質量天体がある場合(制限三体問題)において、2つの天体からの重力と円運動する小質量天体に働く遠心力がつり合う5つの点(からまで […]

2018年02月20日 恒星

LBV

高光度青色変光星を参照。

2018年02月20日 宇宙の進化

LLS

クェーサー吸収線系であるライマン吸収線の中で、中性水素柱密度がほどになると波長912 のライマン端の吸収の徴候を示すものがあり、これをLLS(ライマン端吸収線系)と呼ぶ。LLSは、クェーサーの視線上にある銀河円盤のガスや […]

2018年02月20日 観測天文学

LSR

局所静止基準を参照。

2018年02月20日 理論

LTE

局所熱力学平衡を参照。

2018年02月20日 観測技術

エラービーム

電波望遠鏡のビームパターンのうち、主ビームの広がりよりも桁違いに広がった成分。主として、主鏡の鏡面精度が不十分で、乱反射によって意図せぬ方向からの電波を受信してしまうことで生じる。

2018年02月20日 理論

遠地点

地球の周りを回っている月や人工衛星の軌道で、地球からの距離が最も遠くなる点のこと。遠点、近地点も参照。

2018年02月20日 理論

遠点

ある天体の周りを回っている別の天体の軌道において、この2天体間の距離が最も離れる点のこと。中心天体が太陽、地球、火星、恒星(たとえば、実視連星系の主星)、天の川銀河(銀河系)中心の場合、それぞれ遠日点、遠地点、遠火点、遠 […]

2018年02月20日 理論

エントロピー

熱平衡状態に対して定義される熱力学量の一つ。記号で表される。 熱力学の第2法則は、任意の過程で熱平衡状態Aから状態Bまで変化するとき、 温度の外系と熱量をやりとりしている系のエントロピーの変化に対して を要求する。 特に […]

2018年02月20日 銀河・銀河団

円盤

銀河円盤、星周円盤、原始惑星系円盤を参照。

2018年02月20日 銀河・銀河団

円盤銀河

銀河円盤(ディスク)を持つ銀河、すなわち渦巻銀河とレンズ状銀河の総称。形態分類、ハッブル分類も参照。

2018年02月20日 銀河・銀河団

円盤種族

銀河円盤(渦状腕を含む)を構成する星。例として、OB 型星のような若くて明るい星、セファイド、散開星団に見られる星などがある。もちろんもっと暗い星も存在している。太陽も円盤種族に属する。円盤種族の星は、太陽のように金属量 […]

関連画像

*最も身近な渦巻銀河である銀河系を例にとって、渦巻銀河の構造の概略を図示したもの。(左)円盤正面から見た構造、(右)円盤側面から見た構造。泉浦秀行「基本的な観測量」、シリーズ現代の天文学第5巻、祖父江・有本・家編『銀河II』第2版 1.3節、図1.24(日本評論社)