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シュトルーベ,フリードリッヒ・フォン

 

よみ方

しゅとるーべ,ふりーどりっひ

英 語

Struve, Friedrich Georg Wilhelm von

説 明

フリードリッヒ・フォン・シュトルーベ(Friedrich Georg Wilhelm von Struve;1793-1864)は、ドイツ系ロシア人の天文学者。しばしばストルーベまたはシュトルーフェとも記される。ドイツに生まれたが、15歳の時にナポレオンのドイツ侵攻のためロシアに移住、ドルパト大学(現エストニア、タルトゥ大学)で哲学と天文学を学んだ。1813年からドルパト大学教授となり、同天文台の台長を兼任し、恒星の位置の精密な観測を行なった。1822年から1837年にわたり、3000個余りの二重星を発見、カタログとして発表した。1834年にはプルコボ天文台を設立してその台長に就任し、当時世界最大の口径39cm屈折望遠鏡を完成させた。1839年にベガ(こと座α星)の年周視差を測定し、ベッセル、ヘンダーソンと並び歴史上初めて恒星距離を測定するなど、生涯にわたって光行差歳差章動位置天文学の基本定数の決定や、測地学研究に多くの業績を上げている。1826年にロンドン王立天文学会ゴールドメダル、1827年にロイヤルメダルを受賞。
なお、フリードリッヒ・フォン・シュトルーベの息子がオットー・ウイルへルム・シュトルーベ(1819-1905)で、その息子がカール・ヘルマン・シュトルーベ(1854 - 1920)とグスタフ・ウイルヘルム・ルートビッヒ・シュトルーベ(1858 - 1920)。ルートビッヒの息子にオットー・リュドビゴビッチ・シュトルーベ(1897-1963)がおり、シュトルーベ家は4代にわたってドイツ、ロシア、アメリカで活躍した天文学者を輩出した。

 

2023年01月22日更新

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    フリードリッヒ・フォン・シュトルーベ
    出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Friedrich_Georg_Wilhelm_von_Struve#/media/File:PGRS_2_081_Struve_-_crop.jpg