パイオン
よみ方
ぱいおん
英 語
pion
説 明
ハドロンのうち、クォークと反クォークの対から構成される中間子の一種で、最も軽い中間子であり、正、負の電気素量(素電荷)をもつ荷電パイオン($\pi^+$、$\pi^-$: 質量は2.49x10-28 kg)と、電荷をもたない中性パイオン($\pi^0$:質量は2.41x10-28 kg)の3種からなる。パイ中間子とも呼ばれ、スピンをもたないボース粒子である。不安定な粒子であり、荷電パイオンは平均寿命26ナノ秒でほとんどの場合ミューオンとミューニュートリノに崩壊し、中性パイオンは平均寿命 8.4x10-17 秒で2個のガンマ線に崩壊する。中間子の存在は湯川秀樹により核力の担い手として予言された。
2023年05月08日更新
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