天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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占星術 astrology

人の性格や運勢、国家の運命などを、太陽や月や星などの位置や動きと関連づける占いの一種。科学的な根拠は見いだされていない。古代バビロニアが発祥とされているが、その後ヨーロッパ、インド、および中国などアジア諸国に広まって、西[…]

選択天域 Selected Area

カプタイン(J. Kapteyn)が1906年に、銀河系(天の川銀河)(当時は宇宙そのものと考えられていた)の形と大きさを決めることを目的として提唱した計画で示された、全天に分布する206個の天域。Selected Ar[…]

全米天文学大学連合 Association of Universities for Research in Astronomy: AURA

最先端の観測装置を用いて天文学研究を大きく前進させることを目標にして、天文学の教育研究を行うアメリカの8つの大学と研究機関によって1957年に設立された組織。略称のAURAが広く用いられている。 現在は49の大学/研究[…]

SOAR SOuthern Astrophysical Research Telescope (SOAR) 

チリのセロトロロ汎米天文台に2003年に設置された口径4.1 mの光学赤外線望遠鏡。アメリカ(国立天文台、ノースカロライナ大学、ミシガン州立大学)とブラジルが共同で建設した。 セロトロロ汎米天文台は2019年にアメリカ[…]

双極分子流 bipolar molecular outflow

生まれたての若い星からほぼ反対向き(南極方向と北極方向)に放出される分子ガスの高速の流れ。単に、分子流とも呼ばれる。電波領域の分子輝線により観測され、速度は100 km/sを越すものもある。理論的には、形成途中の原始星近[…]

相対論的電子 relativistic electron

観測者に対して真空中の光速に迫るような高速で動いているため、相対論的効果が無視できない電子のこと。たとえば、磁場中で動いている電子はローレンツ力を受けてらせん運動を行い、電磁波を放射するが、電子の速度が真空中の光速に比べ[…]

装置回転機構 instrument rotator

経緯台方式の望遠鏡の焦点面では天体の視野が回転するので、これを補正するため焦点面装置自体を視野の回転に合わせて回転させる装置のこと。装置を回転させずに光学的に像の回転を打ち消す装置は像回転機構という。

相反則不軌 reciprocity failure

非常に弱い光に対しては、露光時間を延ばしても写真の黒みが増加しにくくなることを指す写真の用語。写真における露光量 $E$ は、照度 $I$ と露光時間 $t$ の積で $E=It$ である。写真の黒み $D$ は、露光量[…]

速度場 velocity field

一般に連続体内部で個々の部分が異なった運動をするとき、その速度の分布を場所の関数として表現したもの。たとえば、銀河内部では恒星や星間ガスがさまざまな運動をしている場合、これを場所の関数として表現すれば、銀河内部運動の速度[…]

SOFIA Stratospheric Observatory For Infrared Astronomy (SOFIA)

成層圏赤外線天文台を参照。

大気分散 atmospheric dispersion

空気の屈折率の変化に起因する大気差は波長によって異なるため、波長による天体の見かけの位置のずれ、すなわち天体の色のにじみとして観測され、これを大気分散と呼ぶ。大気分散は低高度であるほど大きく、可視光での低高度の観測時など[…]

対物分光 objective spectroscopy

多天体を一度に分光する方法として、マルチスリット分光(スリット分光を参照)や光ファイバーで多くの天体の光を1列に並べ替えて分光するファイバー多天体分光などがある(多天体分光器を参照)。しかし、どちらも非常に複雑な装置とな[…]

ダイヤモンドリング diamond ring

皆既日食の皆既日食の開始直前と終了直後に見られる現象。太陽を隠している月の表面には凹凸があるため、皆既日食の開始直前と終了直後には月の深い凹部からのみ太陽の光球が見える。明るい光球が現れるとこの1点を中心として点状に輝き[…]

太陽年 tropical year

春分点を基準として、地球が太陽の周りを公転するのにかかる時間の平均値。約365.24219日。 地球の自転軸は歳差により約26,000年の周期で自転と反対方向に回転するため、太陽に対する地球の自転軸の向きは、空間に静止[…]

対流不安定 convective instability

下層に低密度の流体、上層に高密度の流体がある場合に発生する流体力学的不安定。圧縮性の気体では、圧力の増加に伴ってエントロピーが上昇する場合に不安定となる。恒星では、下層が暖められて密度が下がる(エントロピーが上がる)場合[…]

ダストトレイル dust trail

彗星の軌道に沿って分布するダストの分布。赤外線天文衛星IRASによって観測されている。これが地球の公転軌道と交差する場合には流星群として観測される。 彗星は太陽系の内側の近日点付近でのダスト放出量が多い。周期彗星では回[…]

多天体分光器 multi-object spectrograph

一度に多数の天体を分光できるように工夫した分光器。分光だけでなく撮像観測機能も備えたものは多天体分光撮像装置などとも呼ばれる。望遠鏡の焦点面に天体位置に合わせた多数のスリットを通して分光するタイプ(マルチスリット型)と、[…]

多波長天文学 multi-wavelength astronomy

電磁波の全ての波長による観測から天体現象を多面的に解明する天文学。観測の角度分解能や感度においては長い間、可視光観測が他の波長帯の観測を大きく凌いでいたが、1980年代頃から次第に可視光以外の波長による観測の感度と分解能[…]

炭素鎖分子 carbon chain molecule

複数の炭素原子が直線状に連なった「炭素鎖分子」は、星間分子の分光で発見された宇宙に特有の分子種族である。野辺山宇宙電波観測所の45 m宇宙電波望遠鏡の分光装置や最近ではアルマ望遠鏡の電波分光計による観測的研究で大量のスペ[…]

地球温暖化 global warming

地球の平均気温が長期的に上昇すること。地球全体として、気温、降水量、地表の氷の量、気圧配置、海流や海水温度などはさまざまな時間スケールで変化している。そのうち比較的に長い時間スケールの変化を気候変動という(数年以下の周期[…]