天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

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重力波検出器 gravitational wave detector

一般相対性理論において予言される重力波を検出する検出器。重力波望遠鏡ということもある。特定の振動数の重力波を検出する共振型検出器と、レーザー光を直交する2方向に分けて往復させ、干渉を測るレーザー干渉計型がある。重力波の効[…]

衝撃波 shock wave

流体にはその圧縮性にともなって粗密波である音波が生じる。音波は、その振幅が小さい間は線形の波として振る舞う。流体力学の方程式が持つ非線形性のために、振幅の大きな波の伝搬速度が速くなり、もともと正弦波的であってもその波形が[…]

大マゼラン雲 Large Magellanic Cloud

局所銀河群に属する銀河の1つで、銀河系(天の川銀河)の伴銀河の一つとされる。肉眼で見ると夜空に照らし出された白雲のように見えるため、「雲」というが、実際は銀河である。このため、大マゼラン銀河ともいう。可視光で見ると非対称[…]

多天体分光器 multi-object spectrograph

一度に多数の天体を分光できるように工夫した分光器。分光だけでなく撮像観測機能も備えたものは多天体分光撮像装置などとも呼ばれる。望遠鏡の焦点面に天体位置に合わせた多数のスリットを通して分光するタイプ(マルチスリット型)と、[…]

多波長天文学 multi-wavelength astronomy

電磁波の全ての波長による観測から天体現象を多面的に解明する天文学。観測の角度分解能や感度においては長い間、可視光観測が他の波長帯の観測を大きく凌いでいたが、1980年代頃から次第に可視光以外の波長による観測の感度と分解能[…]

チャープ波形 chirp waveform

周波数が時間的に変化するような波の形。特に重力波天文学においては、中性子星あるいはブラックホールからなる連星が衝突して合体する際に、振幅と周波数が徐々に大きくなっていき、合体直前に急上昇するような重力波が発生されることが[…]

電磁波 electromagnetic wave

電場と磁場の振動が互を誘導し合って空間を伝わる波のこと。荷電粒子が力を受けて加速度運動する場合や、原子中の電子のエネルギー状態が変化する際に発生する(スペクトルも参照)。電磁波は空間内で電場と磁場そのものが振動する現象で[…]

電磁流体波 magnetohydrodynamic wave

電磁流体力学で現れる波動であり、MHD波動とも呼ばれる。横波のアルベーン波と縦波の速い磁気音波(ファーストモード)および遅い磁気音波(スローモード)の3つの異なる波動がある。

電波 radio wave

波長が0.1 mm程度より長い電磁波の名称。波長0.1 mmから10 cm程度のものはマイクロ波と呼ばれ、そのなかはさらに細分化して、短い方からサブミリ波、ミリ波、センチ波と呼ばれる。波長10 cm程度より長い電波は、波[…]

ド・ブローイ波長 de Broglie wavelength

量子力学では、不確定性関係のためにすべての物質の位置と運動量を同時に正確に決めることはできず、その存在確率は波動関数によって表される。このように、すべての物質粒子は粒子性と波動性を同時に備えている。これを粒子と波動の二重[…]

爆轟波 detonation wave

爆発的な核燃焼が衝撃波の伝播とともに超音速で広がっていく現象。Ⅰa型超新星における爆発的な燃焼波面の伝播として想定されるものの一つで、炭素フラッシュ後の中心核の膨張により、その外側で衝撃波が生じ、そこでも炭素燃焼の暴走お[…]

爆燃波 deflagration wave

爆発的な核燃焼が熱伝導や対流により亜音速で広がっていく現象。Ⅰa型超新星における爆発的な燃焼波面の伝播として想定されるものの一つで、炭素フラッシュによって高温になった部分が膨張により軽くなり、対流によって周りのガスと混合[…]

波長校正 wavelength calibration

分光器を通して得られたスペクトルは、使用された分散素子や光学系の特性により結像する位置と波長の関係が決まっている。この関係をアークスペクトルなどを用いて実測し、光学的に計算された波長と位置の関係と合わせることで、すべての[…]

波長板 wave plate

光の偏光状態を変換する光学素子の1つで、入射光の電場振動を波長板の特定の方向(光学軸)とそれに直交する2つの成分に分けたときに、一方の他方に対する相対的な位相をシフトさせるもの。光の電場の振動方向によって屈折率が異なる複[…]

波動光学 wave optics

光線の軌跡を追いかけて光学系を論じる幾何光学に対し、マクスウェル方程式を用いて、光の波動としての性質を考慮し、光の干渉、回折、偏光、散乱を取り扱う手法を指す。物理光学ともいう。

波面誤差 wavefront error

電磁波の位相の誤差をいう。望遠鏡で光を集めて結像するとき、波面誤差があるとさまざまな収差を引き起こし、回折限界像に比べて点像分布関数が劣化し、像の広がりや中心強度の低下を招く。波面誤差を光学収差成分に分解して記述するとき[…]

波面収差 wavefront aberration

波面誤差を参照。

波面センサー wavefront sensor

望遠鏡や観測装置の光学系の誤差測定や大気ゆらぎによる波面誤差測定に用いる測定装置。波面誤差の1次微分(波面傾斜ベクトル)の分布を測定するシャックハルトマンセンサー、波面誤差の2次微分(波面曲率)の分布を測定する波面曲率セ[…]

比較光源 wavelength calibration light source

比較スペクトルを取得するための光源で、波長の知られた多くのスペクトル線を放射するもの。鉄やトリウムなどのホローカソードランプが多く用いられる。

比較スペクトル wavelength calibration spectrum

天体の分光観測で得られるスペクトルに波長の対応をつけるために用いる比較光源のスペクトル。比較スペクトルのスペクトル線の位置から、波長と検出器上の位置の関係を求め、その関係を天体スペクトルに適用して波長目盛りを割り当てる。[…]