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メシエ

高

よみ方

めしえ

英 語

Messier, Charles

説 明

メシエ(Charles Messier;1730-1817)はフランスの天文学者。星雲や星団の「メシエカタログ」をつくり、13個の彗星を発見した。
ロレーヌのバドンビル生まれ。1751年、フランス海軍天文台の天文官ジョゼフ=ニコラ・ドリル(J.N. Delisle)の助手として、オテル・ド・クルニーの天文台で彗星の探索を行った。1764年頃、彗星を探しやすくするために、彗星と見間違いやすい星雲や星団のリストを作り始めた。1771年までに、45個の星雲と星団を載せた予備的なリストを完成させ、それぞれに確認のためのナンバーをつけ、第1版を1774年、最終版を1781年に発表した。 1771年に海軍の天文技師に任命(前任のドリルは1765年引退)されるなど、数々の彗星の発見により、メシエの名声は広まり、フランス国王ルイ15世から「彗星の番人(Ferret of Comets)」というニックネームを与えられた。王立協会フェロー、フランス科学アカデミーの会員。
より多数の天体を含むドライヤー(J. Dreyer)のNGCカタログが後に出たが、メシエカタログは今でも特にアマチュア天文家に愛用されている。

 

メシエカタログに掲載された天体の一覧は本辞典の「有用な諸データの表」にある。
https://astro-dic.jp/about/table/

2024年04月24日更新

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    メシエ
    メシエ40歳の時の肖像画
    https://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Messier