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キロノバ

 

よみ方

きろのば

英 語

Kilonova

説 明

新星の約1,000倍の明るさに達する爆発現象。中性子星連星または中性子星とブラックホールの連星が合体することによって発生すると考えられていたが、2017年8月17日に40メガパーセク(40 Mpc=1.3億光年)という近距離の銀河NGC4993で、二重中性子星連星が合体してキロノバが発生したことが、重力波と全ての波長の電磁波で観測された(GW170817)。キロノバは、中性子を捕獲するr過程によって鉄より重い元素が造られる場所の一つと考えられていたが、GW170817に伴うキロノバの電磁波観測から、そこで実際に重元素が合成されたことがほぼ確実と考えられるようになった。


すばる望遠鏡 HSC で観測された重力波源 GW170817 (重力波天体が放つ光を初観測)

https://youtu.be/99HxonZjoBs

2022年10月02日更新

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    NGC4993で発生したキロノバ。(国立天文台/名古屋大学)
    https://subarutelescope.org/jp/results/2017/10/16/861.html
    キロノバの想像図。グリッドの歪みが重力波、ジェットがガンマ線バースト、黄色の渦が噴き出された物質を表している。
    https://www.ligo.caltech.edu/page/press-release-gw170817
    キロノバのシミュレーション。左が重力波、右が物質の密度分布を表している。
    https://www.ligo.caltech.edu/page/press-release-gw170817
    重力波源 GW170817 で実際に観測された明るさの変化と、シミュレーション (実線・破線) の比較。青が可視光線、赤が近赤外線。実線は r 過程が起こる場合、破線は r 過程が起こらない場合に予測される明るさの変化を表している。r 過程が起こる場合のシミュレーション結果と観測とがよく一致していることが分かる。(クレジット: 国立天文台)
    https://subarutelescope.org/jp/results/2017/10/16/861.html