フェルミ粒子
よみ方
ふぇるみりゅうし
英 語
fermion
説 明
量子力学においてスピン角運動量の性質により粒子を分類するための呼称の一つ。フェルミオンとも言う。名前はイタリアに生まれた物理学者エンリコ・フェルミ (Enrico Fermi) に由来する。
フェルミ粒子とは、スピン量子数が半整数(±1/2, ±3/2, …)の粒子を指す。電子、陽子、中性子、ミューオン、奇数の質量数を持つ原子核などが含まれる(図参照)。分布関数はフェルミ統計に従う。パウリの排他原理を満たし、同じ量子状態を占める粒子の数は0または1に限られる。同種フェルミ粒子の多体波動関数は粒子の入れ替えに対して符号を変える。また、フェルミ粒子の生成-消滅演算子は反交換関係を満たす。ボース粒子、素粒子も参照。
2025年01月15日更新
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